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【症例3−1】
72歳の男性。身長160cm、体重54kg。ASⅢ度にてAVRを予定した。
質問
1)術前評価
①ASⅢ度では、心雑音はどのように聞こえますか。
②麻酔計画を立てるにあたり、循環動態をどのように管理しますか。2つ述べてください。
2)術中管理・人工心肺前
①胸骨切開の際に注意することは何ですか。
カニュレーションしてバイパスを回す準備に入りました。
②送血管の挿入、脱血管の挿入、大動脈遮断の順番を答えてください。
③体温はどこの温度をモニターしますか。
人工心肺で抗凝固薬としてヘパリンを使用します。抗凝固のモニターのためにACTを使用しました。
④ACTの値がどの程度になればカニュレーション可能ですか。
⑤人工心肺中の麻酔方法はどうしますか。
CO2のガスを術野に流しています。
⑥これは何のためですか。
3)術中管理・人工心肺後
大動脈遮断を解除後、30分経過しました。食道温度35℃、膀胱温度25℃です。
①何を考え、対策をどうしますか。
②ヘパリンの中和に用いる薬物として何を用いますか。また、その副作用は何ですか。
72歳の男性。身長160cm、体重54kg。ASⅢ度にてAVRを予定した。
質問
1)術前評価
①ASⅢ度では、心雑音はどのように聞こえますか。
- 収縮期駆出性雑音
②麻酔計画を立てるにあたり、循環動態をどのように管理しますか。2つ述べてください。
- 肺水腫にならない程度の十分な前負荷
- 心拍数を50〜70回/分に保つ。また、洞調律を維持する。
2)術中管理・人工心肺前
①胸骨切開の際に注意することは何ですか。
- 肺損傷のリスクがあるため肺を虚脱させる。
- 侵襲が強いので、鎮痛をしっかりと。
カニュレーションしてバイパスを回す準備に入りました。
②送血管の挿入、脱血管の挿入、大動脈遮断の順番を答えてください。
- 送血管挿入
- 脱血管挿入
- 大動脈遮断
③体温はどこの温度をモニターしますか。
- 直腸温
- 咽頭温や食道温
- 膀胱温
- 皮膚温
人工心肺で抗凝固薬としてヘパリンを使用します。抗凝固のモニターのためにACTを使用しました。
④ACTの値がどの程度になればカニュレーション可能ですか。
- 以前務めていた大学病院や現在の施設では300秒でカニュレーションしてます。
⑤人工心肺中の麻酔方法はどうしますか。
- 各施設いろいろあるでしょうが・・
- レミフェンタニル、フェンタニル、プロポフォール
- 人工心肺回路に吸入麻酔器をつけている場合はセボなどでも。
CO2のガスを術野に流しています。
⑥これは何のためですか。
- 空気塞栓予防のため
3)術中管理・人工心肺後
大動脈遮断を解除後、30分経過しました。食道温度35℃、膀胱温度25℃です。
①何を考え、対策をどうしますか。
- 加温装置トラブル?
- 環境温の問題(心臓外科の部屋はキンキン・・)
- 尿が全然出ていない。
- 部屋の温度を上昇させる。
- 露出部位を覆う。温風式加温装置作動(上半身だけでも何とか)
- 尿が出ていなければ利尿薬の投与
②ヘパリンの中和に用いる薬物として何を用いますか。また、その副作用は何ですか。
- プロタミン
- 肺高血圧
- 低血圧(プロタミンショック)
- 過量投与による凝固能障害
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