まず、集合時間が朝8時と驚くほど早く、 受験票を見て頭を悩ませました。 前泊した方が多かったのではないでしょうか。
聞いていた通り、部屋で待ちながら、 15人ぐらいずつ順番に案内されていき、 従業員エレベーターで客室階に。
廊下には人と椅子と、鳴り響くタイマー。圧倒されるような、 異様な光景でした。
試験はみんな口頭試問→実技の順になっているのかな、 と感じたのですが、違ったのかな?!
症例①70歳代女性の幽門側胃切除。全硬麻。 Xpで心不全を認める、というものでした。
始めに検査所見とXp提示があり、 どのようにリスク評価するか問われました。その後、 術中ST低下の心電図が示され、所見と対応策を問われました。 勉強不足の私には、予想外の展開で、頭が真っ白になり、 その後は波に乗れず、何を答えたか、何を聞かれたか、 記憶にないぐらい。焦りだけを覚えています。
試験官のお二人は、優しい雰囲気で、「普段、 術中なST下がったらどうするの」とか、 少し視点を変えて聞いてくれた気がします。また、 パニック状態のため、まとまりのない私の回答に対して、「 要点だけを簡潔に教えて下さい!」と何度か言われました。 後に時間が迫っていたのだと、気づきましたが、 その時はそれに気づく余裕もありませんでした。
とりあえずこの症例は、胃切はできずバイパスになり、 また硬麻は入らなかったが術後鎮痛はどうするか。 術後しばらくして、癌性疼痛出現時、 緩和についての患者さんへの説明が聞かれました。
症例②僧房弁置換術
既にパニックの中で症例2へ突入。術前エコー所見が示され、 術前評価を聞かれました。その後手術開始。
心拍再開、送脱血管抜去後の心電図とバイタルが示されて、 評価と対応を聞かれました。プロタミンショックでした。 その後は離脱後に三尖弁逆流が明らかなり、 再度心肺のせて手術という流れになっていた気がします。そして、 術後ICU医師への引き継ぎ、という流れでした。
実技試験①は、サドルブロックを研修医を教えるように、 手技を説明しながらするというものでした。 高比重マーカインの濃度と分量も聞かれました。 濃度に戸惑っていたら「一種類しかないもんね~」 と試験官の先生にも言われましたが。
実技試験②はDAMでした。手技としては、 ラリンジアルマスクと輪状甲状間膜穿刺でした。
どちらの試験も、上手に流れに乗れるかが重要だなと感じました。 1つ躓いてしまうと、緊張感もあるので、 本当に何も出てこなくなります。
とは言え、私自身、口頭試問でパニックに陥りましたが、 なぜか合格していましたので、とにかく諦めず、 思い付くことを答え続けることも、意味があると感じました。
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