お知らせ

・57回版(最新)については”こちら"を参照
・55回の皆様の報告は"こちら"を参照
・55回の体験談については"こちら"を参照
・54回の結果と皆様の報告は”こちら”を参照
・54回の体験談については”こちら”を参照
・53回の結果と皆様の報告はについては”こちら”を参照
・53回の体験談については”こちら”を参照
52回試験の結果の詳細・感想については”こちら”、体験談は”こちら”を参照。
おすすめの本の紹介は”こちら”を参照。

2018年10月28日日曜日

57回麻酔科専門医口頭・実技試験体験談④



口頭試問
5歳男児(身長100㎝くらい、体重30kgくらい)の緊急腹腔鏡下虫垂切除。
●術前に問診したいことは?(3つくらい)
(アレルギー歴、喘息の有無、最終絶飲食の時間)
●気道では何を診察したいか?
⇒発育発達に問題なし、薬のアレルギーなし。
3歳~喘息があり、発作時はβ刺激薬の吸入で症状改善
最終の絶飲食:3時間前にミルクとパンだったかな?
●気管挿管チューブは?何㎜、カフの有無
●小児と大人の気道管理における違いは?(一番狭い部位の違い、酸素消費量の違いなど)
●麻酔導入はどうするか?麻酔薬は何を使用するか?
(最終絶飲食が3時間前なのでフルストマック扱いで迅速導入のつもりで、Sev+レミフェン
タ+ロクロニウムでと答えたら、点滴はどうしますかと聞かれました。)
⇒Vラインは挿入されて入室してきました。麻酔導入し、管挿管後の換気不良。
●何を考えて、どう対処するか?
⇒喘息発作でした。吸入で改善。気腹開始後の換気不良。EtCO2:50mmHgくらい。体温
38℃。
●何を考えるか?
(喘息発作の再度出現、気管支挿管、悪性高熱と答えたら、悪性高熱症だったら、何を調べ
るか聞かれました。)
●手術は無事に終わりました。術後疼痛の予防で腹直筋鞘ブロックをします。どこに行い
ますか?簡単な腹部の模式図に番号が振ってあるものの提示あり。
●何を使用して、どれくらい投与しますか?
(エコーガイド下に0.2%ロピバカイン3㎖ずつと返答したら、ロピバカインの上限量を聞か
れましたが、覚えてませんでした。)
●エコーは何を使用しますか?
(リニア型などの回答が欲しかった様ですが…名称はわかりません、CV穿刺用のものを使
います。と返答しました。)
●抜管のタイミングはどのように判断しますか?
30代くらいの女性の内視鏡下副鼻腔手術。
既往に腹腔鏡下で婦人科の手術歴あり、その際に術中覚醒と術後悪心嘔吐があった。
●麻酔はどのように計画するか?
●E入りの局麻中に血圧>200/100となりました。何を考え、どのように対処しますか?
●血圧が下がりません。薬剤は何を使用しますか?
●何かモニターは追加するか?
⇒フェントラミンにて血圧130となりましたが、手術操作にて再度血圧>200となりました

●術者と対話してください。
⇒手術は中止し、精査した結果、左副腎に褐色細胞腫が見つかりました。副腎摘出術が予
定されました。
●術前に把握しておきたいことは?
●どのような異常があると予想するか?
●術前の管理で使用されていると思われる薬剤は?
術中の血圧上昇に対していきなりフェントラミン??と思いました。褐色細胞腫の管理を
きちんと覚えていなかったので、褐色細胞腫の手術を予定された後の質問には、まともに
答えられませんでしたが、試験は何とか受かりました。
実技
1 部屋目
●挿管困難の予測には何を診察するか?
●試験管を開口させて、Mallampati分類とその理由
●迅速導入:フルストマックの画像あり。身長155㎝の成人男性。使用するチューブの選択
7㎜ or 8㎜も。研修医に説明するように実演。
2 部屋目
脊髄くも膜下麻酔:右大腿骨頸部骨折、左側臥位で。どこから何をどれくらい?普段の患者
への声掛けと研修医に説明するように実演。髄液は勢いよくでてきますと言われましたが
、結局でてきませんでした。
去年まではエコーガイド下ブッロクやTEEなどの自分の苦手な分野が出ていたようなので
、直前に頑張って勉強しましたが、今回はオーソドックスな試験でした。
購入した本が届くまでは、公開されている問題を見て、無理だ…なんと答えれば…と思っ
ていました。冊子が届いて読み終える頃には、基本事項が大事なことがわかり、基本的な
質問に対する答えを思い浮かべることができるようになりました。面接官を前にしたら、
半分くらいとびましたが…。

ブログ引越し先は こちら です

0 件のコメント:

コメントを投稿