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2018年10月30日火曜日

57回麻酔科専門医口頭・実技試験体験談㉘

専門医試験にあたり、先生の資料大変役に立ちました。ありがとうございました。
私は10/6土曜日午前受験組でした。
朝会場に集合し、試験の呼び出しがあるまで待ち時間。
事前に紙媒体なら持ち込んで呼ばれるまで勉強可能だと知ってましたが、手ぶらで行きました。
周りは必死に読み込んでる感じで、手ぶらで行ったことを若干後悔しました。
時間になると呼び出し、無言のままホテルの裏のエレベーターで試験会場へ搬送。(その際に、青、緑、オレンジなど色分けされており、色分けの中で青の1番、青の2番という形で名札を渡されて首からぶら下げました。試験は8階〜9回の2フロア丸々)
私は8階での試験で、8階の廊下に着くと、何色の何番の方はこちらと案内され、席に着くとアルバイトの人から注意事項を読み聞かされました。その後に口頭試験問題を渡され、5分間読んでいいし書き込みも可、読んだ後は一旦回収、入室前に再度返してもらえるという感じでした。
部屋の外でバイトの人たちがキッチンタイマーを使用して時間計測、時間になるとノックして試験終了を告げるスタイルでした。
タイマーの設定を見るに、口頭で25分、実技は8分でした。
口頭試験は1部屋25分、試験官2名でそれぞれ1問ずつ出題。はじめに渡された問題を手に、色々と質問されました。
部屋には大きめのモニターがあり、そこに画像やデータを提示してくるスタイルでした。
1題目
75歳男性、作業中の転落外傷、四肢の動かしづらさ、痺れあり
血圧190/110、HR正常、SpO2正常
Q:麻酔導入前に確認したい事項5つ
画像データ、検査データを示される
C1−2亜脱臼、頚椎損傷、不全麻痺
Q:MEPモニター伏臥位で手術します。麻酔どうしますか?
Q:覚醒下挿管行います。実際の手順を順に説明してください。
Q:伏臥位にする際に注意すべき点を5つ述べなさい。
手術が終わり、仰臥位に戻りました。抜管するかどうか私を執刀医として協議してください。
(手術時間、出血量が提示されていなかったので、確認したら、手術時間は3時間でした、出血量は答えてくれませんでした。)
Q:抜管後注意すべき点を教えてください。
2題目
60歳台男性、糖尿病性腎症で透析導入1年、壊死性筋膜炎のため右膝上での四肢切断術予定
Q:透析前のラボデータ供覧し、問題点を5つ述べよ
Q:麻酔方法はどうするか。全麻か区域麻酔か的な質問。そのメリットデメリットを合わせて。
Q:区域麻酔ならブロックすべき神経を述べてください。
Q:大腿神経ブロックを行います。(画像を提示して)どれが大腿神経ですか?どこに局所麻酔薬を注入しますか?
Q:大腿神経ブロックで0.375% ropivacaine 40mL局注しました。その後患者が不穏になりバイタルが不安定になりました。診断は?
Q:局所麻酔中毒の治療法を答えてください。
Q:治療の甲斐あって、痙攣は止まりました。その後手術を継続するか延期するか執刀医と協議してください。その理由も含め。
実技試験
1つ目
DAM
Q:挿管グッズが一通り置いてあり、研修医に説明するようにどのように使うかも含めて物品の説明をしてください。
Q:肥満体の人形が置いてあり、実際に喉頭鏡で挿管をしてください。挿管の際に気をつけなければいけないことを説明しながら→挿管困難
Q:肥満体の導入の際に何を気をつけますか。
Q:マスク換気はできるけど、挿管できない→説明しながらファイバー下経LMA挿管をお願いします。
Q:研修医が挿管しました。挿管後の確認事項は?
2つ目
腰部硬膜外麻酔
Q:THAのオペやります。どの椎間から硬膜外しますか?椎間を同定してください。
Q:消毒、局所麻酔されたものとして実際に穿刺してみて下さい。
Q:患者さんに説明しながらカテ入れをして下さい。ただし人形なのでカテはほとんど入りません。
Q:カテは硬膜外腔に何cm留置しますか。長過ぎるとどうなるか、短い場合はどうなるか。
以上でおしまいでした。
口頭試問は穏やかな雰囲気で、ハキハキと答えることを意識しました。詰まった時や、4/5しか答えられなくても誘導してくれたり、大丈夫!とあっさり流してくれました。質問の中で流れがわかった時点でこっちからどんどん話を進めていきました。
口頭試問は5分以上時間が余り、雑談をして和みました。
DAMでは試験官が忙しいのか、操作に慣れてないのか、採点用?進行確認用?のiPadばかり見ていて、こちらのことをあまり見ていない様子でした。時間が足りないせいか、とても急かされた印象でした。横から勝手に手が出てきて挿管の介助とかやってもらって助かりました。
腰部硬膜外もあっさり終わって、雑談タイム。
ペインが本当に弱くてとても心配していましたが、普通の問題だけで済みましたので、正直勉強しなくても上記の内容なら答えられたんじゃないかとすら思ってしまいます。
来年の受験生へのアドバイスとしては出題にはパターンがあるというか、シナリオが読めてしまう瞬間がありますので、その感覚を鍛える意味でも、青本の分野別で聞かれたこととかはしっかりと読んでおくと楽チンだと思います。
とても緊張しましたが、難なく終わりました。


ブログ引越し先は こちら です

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