口頭試問 2例でした
#1 縦隔腫瘍
〇歳、男性、既往にDM, SAS, 頸椎症あり。CTにて縦隔腫瘍を指摘され、胸部外科にて手術予定
画像供覧あり(→縦隔腫瘍あるが、気道は開通しており気管偏位や
・術前診察で確認しておくことは?
→現在の心機能(NYHA)、肺機能(H-J)、SASの状態(
・気道系以外で何かありますか?
頚部後屈制限の評価、と答えましたが、「他には?」とさらに問い
・主治医に確認しておくことは?
→アプローチの仕方(経胸壁か経胸腔か→術式が変わってくるので
・分離肺換気下に縦隔腫瘍摘出となりました。麻酔導入について具
→SASもあり、頚部後屈制限もありそうなので換気・挿管困難症
・挿管チューブの選択は
→ダブルルーメン37Fr
・応援にきた麻酔科医にどんなことを依頼するのか
→GEBによる挿管を試みますので、GEBチューブの保持を依頼
・実は歯がこんなんでした(ボロボロの動揺歯の写真)。ダブルル
→ブロッカーに切り替えます
・GEBの使用方法を具体的に
→喉頭展開をして声門にGEBを入れます
・声門みえませんが、どうしますか
→その時は盲目的に挿入し、気管軟骨にあたる音(クリック音)や
・手術が終了しました。どんなことに気をつけますか
→SASもありますし、確実な覚醒、筋弛緩の拮抗を確認し、再挿
・え!?抜管するんですか?(→しまった!!けど、後に引けない
・では、抜管後に気をつけることはなんですか
→呼吸音やモニターはもちろんですが、挿管に手間取っていますの
・再挿管かなり困難だと思いますが、できますかね
→どうしてもダメなら輪状甲状膜切開します(嫌な流れになってし
・この症例は結局抜管せずにICU入室することとなりました(→
・ICUで気をつけることは何ですか
→血圧やSpO2はもちろんですが、喉頭浮腫の確認(リークテス
(試験管の先生、少し不満げであったが何とか終了)
#2 緊急帝王切開
ちょい太めの妊婦。正期産、BP180/120と高血圧、蛋白尿
・問題点は?
→ちょい肥満、高血圧・蛋白尿から妊娠高血圧症候群あり
・術前に確認しておくことは?
→現在の心機能(NYHA)、肺機能(H-J)、いびきや無呼吸
・麻酔的なことで他にないですかね
→あ、脊麻する場合も考えて背部の診察(棘突起が触れるか、側臥
・HELLPって何ですか?
→溶血、肝酵素上昇、血小板低下
・HELLPが疑われたら麻酔方法はどうしますか
→凝固異常を考慮して全麻にします
・麻酔で気をつけることはなんですか
→血圧は可及的に下げますが、下げすぎないことです。大体、14
・麻酔方法は
→少量のフェンタニル・プロポフォール・ロクロニウムにて迅速導
・レミフェンタニルはどれくらい使いますか
→0.25mg/kg/minで投与し、血圧をみながら調整しま
・痙攀を起こしました。原因として何を考えますか。
→子癇発作、電解質異常、脳出血
時間になり終了
実技 2問でした
#1 硬膜外麻酔
人形がおいてあり、「肝切除にて硬膜外麻酔を傍正中法、抵抗消失
→「背中触りまーす」
・穿刺部位はどこから
→肝切除なので剣状突起下まで皮切しますのでTh7/8で施行し
・部位同定を教えてください
→肩甲骨下縁を結ぶ線がTh7/8です
→「ちょっと押される感じがしまーす」「動かないで痛かったら口
→「傍正中法なので棘間の1横指尾側1横指下から刺入します。」
・チュービングはどれくらい?
→5cm留置します
・テストドーズは何をどれだけ?
→1%リドカインEを3ml使います
・患者さんが痛いと言っています。何が考えられますか?
→チューブが神経根やクモ膜下腔に迷入している可能性があります
・どうしますか
→抜いて、他の麻酔方法(全身麻酔やブロック)に切り替えます。
終了
#2 経鼻挿管
聞かれたこと
・準備しておくもの
・鼻出血防止法法
・アドレナリン濃度
・介助者に何を頼むか
舌癌患者の経口挿管→舌がじゃまで展開できず→経鼻ファイバー挿
・ファイバーの光源がついていない(わざと)
・上下が合っていない(わざと)
何とか時間内に挿管でき終了
少し記憶が曖昧ですが、以上です。
青本が大変役に立ちました。ありがとうございました。
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