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2016年10月8日土曜日

体験談㉟(第55回麻酔科専門医認定試験)




《事前準備》
6月頃に過去問1年分始めましたが、あまりの分からなさに全然進まず。また、1問1問丁寧に解こうと思い
参考書で調べながらした所、1ヶ月経っても1冊終わらず。そのうち、モチベーション下がり一時休止となってしまいました。
結局、自分の悪い所なのですが8月中旬からエンジンかかって本気で(というか本気で焦って)始めました。幸いにも、
比較的緩やかな仕事量の病院のため勉強する時間は、他の先生方に比べると平日も含めかなりあったと思います。
過去問はA,B問題は5年分を4,5周と6年前の分は2周、C問題は2周のみ。A,B問題に関しては特によく間違えるところだけ別に
ノートに記して試験前に読み返ししました。青本は参考程度に使わせて頂きました。というか、この時期から青本暗記しようと思うのは
無謀です。設問の1文1文をしっかり覚えることが大事です。私は5年前の過去問から始めましたが、最新の過去問から始めた方が
効率よくできると思います。最後に力試しと思って54回を解いたのですが、A問題は解けるのですが、B問題でやはり躓き、結局さらに覚えるのに
時間を要しました。C問題は何度も解いたわけではないですが、苦手な症例や分野に関しては青本やその他の参考書を併用して一通りの知識を得るようにしました。
口頭試験は、筆記の2週間前くらいから筆記勉強に疲れた時の合間に青本のみ見て勉強しました。7、8年分を目を通しました。
実技は、筆記後にやっただけです。全くやったことのないTEEを基本画像の大事そうないくつかをイメトレして、麻酔器点検を手術室で何回か練習、
ブロックはあまりしないものだけスタッフに協力してもらって勉強しました。

《筆記試験》

A問題は、5年分しっかりやっておけば、自信持って解答できると思います。6年前からも出てたような気がします。自己採点では88/90だと思います。ここでしっかり解答しておくことでB,C問題の出来が悪くても何とかリカバーできます。
B問題は、皆さんの感想通りさっぱり分かりません。最初の10問程度が全く見たことない問題でくじけそうになります
皆きっと分からないはずと言い聞かせ解きました。感覚的には3,4割程度出来ていたらいいなあ、という感じです。数問はA,B問題解いていれば分かる問題もあったと思います。
C問題は、臨床力を試す問題で終わってみれば良い問題が多いなと思います。おそらく経験した症例であれば、しっかり考えれば解ける問題だと思います。経験ない症例だと厳しいです。ただ時間がとにかく足りなかったのでじっくり考えれなかったです。あとで解いたら、間違ってるのに気づいたりという問題がありました。分かる問題をしっかり解いて、苦手な問題は後にするのも手かもしれません。ただ、マークミスには気をつけた方が良いです。出来は6割くらいでしょうか。
B問題は、消去法でやっていけばある程度絞れる問題もあるので、とにかく諦めず時間いっぱい考えた方が良いと思います。まあ、見ても
さっぱり分からない問題もたくさんですが。。。

《口頭試験》

詳細は、他の皆さんが詳細に書いているのでそちらを見ていただくのが良いかと思います。
私は、糖尿病性腎症で透析患者のAVRと全前置胎盤の全身麻酔の2つでした。
心外も産科も10年近く麻酔してなかったので、問題見たときはアチャーと思いましたが、昔の経験を思いだしつつ、青本の口頭試問を
読み返すことで何とかある程度は答えることができました。あまり慣れてない症例や分野があったら必ず青本見てしっかりイメージしといた方が
良いです。
いくつかポイントがあるかと思います。しっかり自信を持って(ハキハキと)答えること、キーワードが各症例あると思うので適当ではまずいですが
ある程度答えはいっぱい出すこと、態度はしっかり謙虚な姿勢で、です。試験官が誘導してくれるのでそれには乗った方が良いです。
答えは簡潔な方が良いと思います。”〜は〜なので〜なども考えられます”みたいな答え方をしていると時間が無くなります。
実際には、答えれない問題もあったのですが、それでも時間が余るくらいには終わったので、1、2問分からなくても挫けずに頑張ってください。
青本見ておけば、とりあえず何かしらの答えが出せると思います。

《実技試験》
今回、最も自信がなく、落としたと思った試験です。
私の症例は①胃切除の硬膜外麻酔、TEE②ACLS,PALS③DAM④鎖骨上アプローチ腕神経叢ブロック、SGカテ、でした。
硬膜外麻酔で何か液体の入ったシリンジあるなと思いながら穿刺して、その後それ局麻ですと言われ焦り、マネキン硬膜外分かりづらく
やりづらかったです。ずっとロスがあった感じでした。ちなみにTEEもイメトレだけだったのですが、イメトレにない画像描出があり
これは、分かりませんと正直に言って画像出してもらって質問にだけ答えました。基本20画像は知っといた方が良さそうです。
ACLS,PALSは特に問題なし、小児1人法では5サイクル後、応援モニター持って来るのをいうのがポイントの感じでした。
DAMが一番自信なかったです。LM通しての気管挿管手技でした。これに関して全く勉強するの忘れてたので、何となくしましたが
終わった後に、優しい試験官が”何か忘れてることはないですか?”と聞いてくれたのですが、もう1人の試験官は”まあ、聞かなくても良いですよ”
”まあでも、少しでもチャンスがあった方が・・・”みたいな話になって、出来てなかったんだなと撃沈。結局何が悪かったのかも分からず退散。
ここで落ちたなと思いました。
最後のブロックとSGカテは問題なく終了。
全体を通すとうまくいかなかったので落ちたと思いましたが、無事合格でした。
取れるところをしっかり取るのが大事なんだと思います。多分。


《最後に》
無事3科目合格致しました。
多分、私のようにギリギリになってから焦る方もいると思います。
期間は、短かったですが、1ヶ月はかなり真剣に勉強したと思います。とにかく筆記試験はA,B問題を最低5年分を覚えることです。3年分でも良いのかもしれませんが、A問題でしっかりアドバンテージを得るには、ここに時間をかけて損はないかと思います。
口頭試験もできたら、筆記後ではなく少し前からやった方が良いと思います。私は青本のみしかしませんでした。(しかできませんでした。)同じような問題があったのでひたすら答えを暗記しました。実技は、普段やり慣れていれば問題ないのでしょうが、慣れてない手技に関しては、youtubeなどネットも使って勉強したら良いかと思います。
緊張もすると思いますが、とにかく諦めずに解くことが大事です。
青本には本当にお世話になりました。
私の場合は、他に情報源がなかったので、口頭試験の解答などは非常に参考になりました。筆記もこれ全部覚えたら余裕なのでしょうが、ちょっと
自分の性格的に難しく、過去問ベースに勉強しましたが、所々参考書的に使えたため有用でした。
今後受験される皆様、頑張ってください。

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