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2016年10月5日水曜日

体験談④(第55回麻酔科専門医認定試験)




【試験勉強】
 4月頃からSalaryman先生の青本をパラパラ読み始めましたが、本格的に過去問を勉強し始めたのは8月からで、筆記5年分を2周しました。3周しようと思っていたのですが、前年度分以外の分を2周した時点で前年度の筆記を初見で解いたらA問題は9割近く解けたので、2周で打ち止めにして口頭試験対策に力を入れた方がよいと思ったからです。とはいえ、筆記の1週間前ともなるとソワソワして筆記の過去問をやりたくなるもので、口頭試問対策はそれより前に始めておけばよかったと思います。筆記の過去問に関しては、はじめはチンプンカンプンでも、解説と青本を参照しつつ何年分か解いていくうちにポイントが理解できてきました。
 9月に入って焦り始めて、ネットで体験談などを読み始めましたが、もっと早く体験記を読んで様子をつかんで計画的に勉強すればよかったと思いました。 結局青本と水色本とファイルでいただいた過去問は全部は読破できませんでしたが、特に水色本(口頭実技まとめ)は口頭試験対策としてとても有用でした。Salaryman先生の本以外は、過去問を解く際に理解できない事項を多少ネット等で調べたりしましたが、それ以外の対策はなしです。
 筆記試験後から口頭実技までの間に、答え合わせのために『ビジュアル麻酔の手引き』をパラパラめくっていたら試験対策としても(B問題の朝鮮人参・イチョウ・ニンニクの問題の答えまでありました!)、実臨床でも色々ためになることがわかりやすく書いてあり、普段から一読しておけばよかったと思いました。
 TEEの問題は得点源になったので、JB-POTは受けておいてよかったと思いました。

【筆記試験】
 B問題があまりできませんでしたが、会場でも「B問題が全然できなかった」という声があちこちから聞かれ、結局皆同じ対策(過去問)をやっているのだから自分ができない問題は皆できないと思うことにして気にしないことにしました。

【口頭試験 】30分
 口頭実技の会場の雰囲気や流れ等については、インターネットにアップされている複数のブログ等に詳細に書いてあるものがあり、だいたい想像がついていたので、びっくりしたりして心乱されることは無かったと思います。

①COPDの右肺上葉切除
・フローボリューム曲線を見せられて、これから得られる情報3つ
・XpとCTを見せられて所見
・スパイロ、血ガス結果を見せられて、こういう人の呼吸様式は?(口すぼめ呼吸を答えさせる質問)
・麻酔はどうしますか?
・抗菌薬は何を使いますか?何時間おきですか?
・分離肺換気で気道内圧が上がりました。何を考えますか?
・手動換気はできるが人工呼吸換気できなくなりました。何を考えますか?
・術野でリークがありました。どう対応しますか?
・胸腔ドレーンのウォーターシールの画像問題、リークがあるとどこがどうなりますか
・術後鎮痛は何をどれくらい

②原発不明癌の腰椎転移
NSAIDSは効かなくてペインにコンサルトがありました。薬物療法について
・投与経路は?
・何をどれくらい使いますか?2種類
・突出痛に対しては何をどれくらい?
オキシコドンを投与することになりました。回盲部癌で回盲部切除をすることになりました。3日前から絶飲食です。
・鎮痛方法はどうしますか?
・何をどのくらいにしますか?
・麻酔は硬膜外併用全身麻酔とCSEAどちらでしますか?その利点と欠点

【実技】 10分×4部屋
①DAM
モニター見せられて、異常な項目2つ
どう対処しますか?
実際にマスク換気してください。
換気困難です。看護師に対して3つ指示してください。
声門上器具を入れてください
それ(私はigelを選択)を通してファイバー挿管してください。

②脊麻+TEE
清潔手袋つけて、注意点を声に出しながら実際に穿刺してください。
穿刺場所はどこ?どうやって決めますか?
4chamberを出してください。
僧帽弁前尖は?右室は?
大動脈弁短軸像を出してください。
無冠尖は?右房は?異常所見は?

③ACLS
大人PEA→VF
3ヶ月の乳児のCPR

④エコーなど
大腿神経ブロックのビューを出してください。VANはそれぞれどこ?
外側大腿皮神経だせますか?
ファントムに実際に穿刺してください。
TOFウォッチ装着してください。
手以外はどこにつけますか?
エコーガイド下にCV入れてください。
この部屋は時間が巻き巻きでした。最後までなんとなたどり着いた感じ。

実技では、「声に出して説明しながら行ってください」と言われた手技が複数ありましたが、普段と違うシチュエーション(ホテルの部屋で脊麻をする、等)にテンパったせいか黙々とやってしまいました。実技対策をするとしたら、普段やっている手技を口にだして説明しながら行うことかもしれません。

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