*筆記試験
今年からA問題90問、B問題55問、C問題55問と配分が変わ りました。A問題は過去問5年分をしていれば9割は取れると思い ます。B問題は「これはできた」と確信できるのが3問くらいでし た。C問題は例年通りの難易度だったと思います。
*口頭試問
1ブースで2名の試験官、2症例でした。 緊張して全部覚えていません。自分の答えは間違ってたり、 足りてないなどありますが、答えてことを記載します。
<1問目>
70代、結腸癌で開腹手術。SSSでペースメーカー挿入、 狭心症、DMあり。バイアスピリン、糖尿病薬内服。
- 手術にあたりペースメーカーで気を付けるべきことは?
術中の設定は?
→自己心拍、現在のPM設定、PMが問題なく作動しているかを確 認。電気メスの干渉に注意する。設定はDOO
- 一般的な術前検査以外で確認することは?
→心エコーなど
- 術前のバイアスピリンはどうするか?
→PCI歴を確認、もしPCI歴あればその時期とステントの種類 で検討。また術者と出血リスクを話し合って、 可能ならバイアスピリンは継続。もし中止するなら7日前から。
- 術中硬膜外麻酔を併用しました。術中低血圧になりました。
考えられる原因は?対処は?
→硬膜外麻酔による血管拡張で相対的な循環血液量低下、出血。 対処は持続硬膜外麻酔であれば中止、輸液、輸血、昇圧剤の使用
- 術後しばらくして臀部痛の訴えあり。
主治医から硬膜外麻酔は効きますか?と聞かれました。 どう答えますか? →硬膜外麻酔は効きにくいと思います。 - では何が効果ありますか?
→くも膜下フェノール、抗うつ剤、抗けいれん薬
- 腹腔神経叢ブロックは効きますか?
→効きません
<2問目>
患者の年齢は忘れました。交通事故で多発外傷。意識障害、 顔面骨折あり、開口障害あり(5mm)、CT画像提示あり、 胸腔内と腹腔内に血液貯留あり。
- 開腹手術で全麻することになりました。気道確保はどうする?
使用する薬まで。
→顔面骨折があるので、 髄液漏の可能性があるので経鼻挿管はだめ。経口挿管だが、 開口障害あり、多発外傷でフルストマック、 頸椎損傷の可能性があるので後屈はさせない、 経口からの意識下ファイバー挿管を選択。局麻噴霧、ミダゾラム、 フェンタニル、プレセデックスを使用。
- ショックバイタルです。Hb5の検査結果提示あり。原因は?
→CT、検査所見から出血
- 出血がコントロールできません。
麻酔科から外科医にお願いすることは?
→出血点を指で押さえる、IVRできるか放射線科医にコンサルト
- ひとまず腹腔内にガーゼパッキングして術後挿管のままICUへ。
注意することは?鎮静はどうする?
→ちゃんとした止血ができていないので血圧を上げすぎず、 そして下げすぎず。普段の血圧が分かっていれば±20%を目安に 。プロポフォール0.3~3mg/kg/h、プレセデックス0. 2~0.7µg/kg/minで鎮静。
*実技試験
<ブース1>
①カイザーの硬膜外麻酔
・目的は?→術後鎮痛
・どこから穿刺するか?穿刺場所決め方は?→Th12/L1、 ヤコビー線から棘間を触れて確認。
・実際手袋をして、消毒からチュービンまでする。 チュービングはどのくらい入れるか?聞かれる。
- TEE
A弁短軸像を出し、右房とA弁の無冠尖を指す
長軸像を出して、左室とM弁後尖を指す
<ブース2>
- 成人のACLS
PEA→研修医役の審査員に指示をしながら心マ:人工呼吸30: 2(胸骨下半分、100~120回/min、深さ5~6cm、 挿管したら6秒に1回の換気を口頭でいう)。 アドレナリン投与指示。その後Vfになり、DCまで。
- 小児のACLS
心マ:人工呼吸30:2(胸骨下半分、100~120回/min 、深さ5cm、挿管したら6秒に1回の換気を口頭でいう)。
<ブース3>
- DLTがマネキンに入っていてうまく分離肺換気できないという設
定。 ・ファイバーで覗いてその原因を答える。→左の先端が深すぎた。・もし右に深く入りすぎていたらどうなるか?逆に浅くなったらどうなるか? ・正しい位置に戻したが、右上葉切除するときにどこでクランプするか答える。 ・右上葉の確認・左S6に誘導 - 気管支ブロッカーを右主気管支に留置する。(
私はファイバーを入れていって、 試験官がブロッカーを動かしてくれました)
<ブース4>
- TAPブロック
・ボランティアが寝ていて、実際にエコーを当てて描出。
・皮下組織、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋、腹腔を示す。
・局麻はどこに入れるか
- ファントムで神経を描出し、穿刺。
- スワンガンツ挿入。ダイレータをカテーテルに入れるのを忘れて、
自分で間違いましたと言ってやり直しました。RA、RV、PA、 PCWPの波形を説明しながら書く。
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