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2015年10月9日金曜日

体験談⑪(第54回麻酔科専門医試験)




7月になってから本格的に試験勉強をはじめました。過去問5年分を三週解いて、四週め五週めは苦手な問題のみ解いてその合間に口頭試問の問題を解いていました。解説をしっかり読んで理解して、青のまとめ本に自分なりの解釈を書き加えての作業を繰り返しました。それが終わったのが8月終わり頃でした。9月のシルバーウィークは育児で全く勉強出来ず…、残り一週間くらいで先生の過去問集にはじめて手をつけて(C問題らしきものは時間がなくて解けず)、セルフテストは時間がなくて全く手がまわりませんでした…。


<筆記試験>
A問題はやっぱり過去問だ!!と再認識させられました。おそらく7~8年前くらいの問題も出ていたと思います。過去問の除外問題もでていました。
B問題は、やはり難問が多く、自信を持って答えられるのはわずかでした。
C問題はBほど難問ではないですが、運任せ状態でした。ただ、過去問の解説をしっかり理解していたら解ける問題も多いと思いました。

私の場合、Bの正答率はかなり悪いと思います。全体的な出来はイマイチで、もしかしたら落ちたかもなと思いました。A問題で95%くらいできたのが良かったんだと思います。

<口頭試問>
2日目の昼からでした。試験の雰囲気はだいたい皆さんの書いてあるとおりでした。試験官の雑談や相槌は一切ナシでした。1問目はふらつきが主訴の小児(3歳、15kgくらい?)、1週間前より嘔吐、MRI室での麻酔依頼でした。後で小脳腫瘍の画像だされました。聞かれたことは、術前問題点、MRI室での麻酔の注意点や気道確保の選択(LMA、挿管チューブ)、プロポフォールの投与量(導入、維持)、脳圧亢進の対応、後頭蓋腫瘍の手術の術後合併症、術後低酸素の原因と対応なと聞かれました。他にも聞かれた気がしますが、緊張しすぎて覚えていません、すみません…。
2問目は、高齢女性(体格は普通)のラパロ低位前方手術で、イレウス状態で心房細動、脳梗塞で抗凝固薬糖尿病合併でした。術前問題点、導入時の注意点、プラザキサについて(ワーファリンとの管理の違い?PTでモニタリングできない?術前休薬期間、ヘパリン化など)、この症例で肺塞栓のリスクはどのくらいか、肺塞栓の一般的な予防法、硬膜外麻酔の際のヘパリン中止と再開、術後下肢感覚障害出現時の対応、硬膜外抜去時の注意点(←外科医への指示、対応)についてでした。

私は過去問5年分を重点的にやりました。勉強不足でペインや救急でたらどうしようとひやひやしてました。試験官は優しそうな方でしたが、誘導はナシでした。

<実技試験>
筆記試験が終わるまで何もしてませんでした。
とりあえず青本にのってある内容はチェックし、
麻酔器、ACLS、筋弛緩モニターの張り付け、上肢下肢神経ブロックの解剖は復習しなおしました。
私の問題は
①迅速導入、輪状甲状間膜穿刺
②帝王切開のCSEA の硬膜外(穿刺部位聞かれました)、肋骨の断面をエコーでだす、肋間神経の走行、伴走するもの、肋間筋3つを聞かれました。
③ACLSはPEA→Vf
術中に起きた、挿管されている設定。心マの早さ深さ、呼吸器設定、EtCO2について、エピネフリンの指示、除細動(二相性)について答えました。心マは2分おき、エピネフリンは3~5分おきになったら教えて下さいと言うの忘れました。
④大腿神経ブロックの画像を出して解剖答える、上肢で筋弛緩モニターつける、他の部位で筋弛緩モニターつける、TOFの時の刺激mAは?、こんにゃくエコーで穿刺、エコーガイド下内頚穿刺


どのブースでも時間ないから急いで!と始まった早々にせかされました。時間内におわりましたが雑談は一切ナシで部屋の外にだされました。過去問はもちろん、最近の傾向でやはりエコーガイド下の手技は必須な印象でした。このサイトの体験談は実技試験の際に特に役にたちました。青本よりリアルに実技試験の感じや質問される内容が詳細で、いろいろと自分が知らなかった事に気づかされました。

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