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2015年10月8日木曜日

体験談⑦(第54回麻酔科専門医試験)



筆記試験
A問題は95%とれました。B問題は4割取れてるか取れてないか。難しいがな!!C問題は7割~8割程度だったです。
筆記試験は過去問を12年分しました。最後はできなかった問題を繰り返ししました。

口頭試験

甲状腺摘出手術。 採血、X線写真のほかにどんな検査を!? 術中術後に気をつけるべき点は!?などで、サラリーマン先生の
本で勉強した知識が非常に役に立ちました。面接の先生は、まだあるやろ!?そのほかまだあるやろ!?とおっしゃってくださったので、
知ってる知識、正確にはサラリーマン先生の本で覚えたことをぶつけました。
で、面接官の先生が、ま~こんなもんかな~とおっしゃったので次の設問に行きました。

二問目は採血の失敗で二週間で痛みは直ったものの上肢の違和感を訴えて受診した患者様。肩関節の外転、肘関節の屈曲、手関節
の屈曲伸展などのMMTの結果を見て診断していくというもの。。
正直よくわかりませんでした。ただ、二枚目の画像でC5.6に感覚障害があったのでそれで、神経根障害とわかりました。診断後は、
追加の検査を聞かれました。MRIやCTと答えたらオーケーにしてくれました。
次に見せられたのが頚椎のXP側面と、頚椎MRIのサジタール像で所見を答えろというもの。
これは簡単でした。頚椎すべり症でした。広範にすべっててかなり圧迫されてました。
当該疾患に対する治療方法。当方は手術的治療と、保存的治療を述べました。
この患者さん(軽度腎障害)に対する薬物療法で、どんなものを使うか。注意点は。適宜減量と、薬の大まかな分類、その分類
に属するお薬をきかれました。
次はリリカでよくなったとのことで、リリカの作用機序(こたえれませんでした)、副作用、投与量についてはこたえれました。


口頭試問ですが、持ち時間は30分のようですが、合格水準に達した受験者は早く解放されるようです。3人ユニットの3番目でしたが
一番早く開放されました。20分ほどしか試験室にはいなかったような。。。

実技試験
実技は

小児7歳体重30キロのACLS、徐脈で何とどれだけ投与するか。つぎにPEAとなったのでCPR、薬剤投与、最後にVfで
薬剤投与と、徐細動、どのくらいのエネルギーで

ダブルルーメンチューブの組み立て、挿入と、気管支ブロッカーの挿入。チューブのサイズ、左右の気管支の違い、ブロッカーの位置異常で
起こることをきかれました。当方ブロッカーは入れたことないです。なんとか、入れれましたが不安でした。
ファイバーについては原則すべてファイバー挿管してますので、楽勝でした。ただ、ダブルルーメンチューブを左側からファイバーをいれ
ガイド代わりに左主気管支に挿入後、次に右にファイバーを挿入し右主気管支と青カフの位置を確認するというお手軽方法でやってしまいこ
れまた不安でした。試験管の先生にそうする!?ほ~~、そうするんや~!?と、あきれられたのか。。 感心されたのか。。。合格したので大丈夫だったのか。。

妊婦の脊椎麻酔、リコールないときはどうするか!?新生児の挿管、チューブサイズ、挿管の深さ、直の喉頭鏡のサイズなど。。
これは簡単でしょう。

最後に神経ブロック。バイト君(下着一枚のやたら黒い兄ちゃん)にたいしてTAPブロック、エコー画像を出して皮下組織、外腹斜筋、内腹斜
筋、腹横筋などを答えさせる。同様に、腕神経そうブロック斜角筋間アプローチを。最後にファントムを用いて実際に穿刺。薬を神経の横断面の
最初に上から入れるのか、下から入れるのか。最初に上に入れると神経が薬で押されて深い位置に行ってしまうので最初は下からいれますと
答えたらそれでいいようでした。内頸静脈のエコーガイドか穿刺ガ最後に出ました。動脈と、静脈の違いを聞かれました。
ほとんどの症例で神経ブロックを行っており、中心静脈穿刺もエコーガイドでやってるのでラッキーーでした。

実技も、持ち時間は各々10分ですが、できた人はもっと早く開放されてました。当方もかなり早く解放されたので他の人を待ってました。
逆に時間いっぱいまでやってると時間です。。とタイムキーパーが室外よりお知らせしてました。

以上です。

まとめ

筆記試験は今年の1月から12年分を3周以上やってあとはできなかったとこを中心に知識の整理を図りました。また、覚えなければならない
数値などまとめました。

口頭試問は8月になってからサラリーマン先生の本でがんばりました。心臓血管外科は他の書籍も参考にしながら勉強しました。
ただ、もっと早く口頭試問の勉強を開始すればいいと思います。6月くらいからやってればもっと自信を持って本番に望めたと思います。
これ重要です。口頭試問は絶対対策が必要です。早目、早目がお勧めです。

実技ですが、普通に臨床やってれば、ACLSと、麻酔器始業点検だけでええんちゃうかな。。と思います。
ただ、神経ブロックについてはやってるとこ、やってないとこがあるので、過去問で出た分は自分に当てるでもして
すぐに出せるようにするのがいいと思います。こちらは、筆記試験終わってからの勉強で十分じゃないでしょうか。

当方は、小児科の麻酔はヘルニア以外かけたことないです。脳神経外科、心臓血管外科、緊急帝王切開なんか
当然やったことないです。見たこともないです。しかも、麻酔の技術的なことも含めて誰にもまったく教えてもらってません
スーパーローテーター初代でしたのでなんとなく医局に所属しませんでした。学会発表も手探りで自分ひとりでやりました。
以外にできるもんだと思いました。後に続くみなさんも当方のような人間(精神保健指定医)でも麻酔科専門医になれるので
全然大丈夫だと思いますよ!

とにかく。口頭試問はサラリーマン先生の本で。この本は、試験だけでなく今後の麻酔科人生にもすっごく役に立ちそうです。
すごい先生やな~ほんま。

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