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2015年10月9日金曜日

体験談⑮(第54回麻酔科専門医試験)



筆記試験
基本的な対策としては過去問をしっかりと理解しながら解いて、覚えていくこと。実は口頭試験や実技試験にも通ずるところがあるからです。
A問題はほぼ過去問から出て、ここでどれだけ稼げるかが合格のカギだと思います。
私の場合は先輩からもらった過去問8年分を2周しました。当初は1年計画で7月には試験対策を完了する予定でしたが、様々な事情で激務が重なり体調を崩したため3周したかったところ
ぎり ぎりで2周しかできませんでした。それでも1つ1つをしっかりと理解しながら進めた結果、A問題だけではなくB・C問題対策にもなっていたと思います。
試験の攻略としてはA問題でできるだけ得点を稼ぎ、B・C問題は取れるところをしっかり落とさないことだと思います。
私の場合は自己採点でA問題は95%、B問題は80%、C問題は80%でした。

口頭試験
3歳の男児。下肢の運動障害と1か月前から続く嘔吐。CTで脳腫瘍を指摘された。今回MRIを撮影する予定。
1.この症例の問題点は
2.MRIを行うに当たって注意すべきことは(細かい表現はあいまいですみません)
3.CTで小脳腫瘍を示されこのような腫瘍の問題点
4.結局、挿管した状態でMRIを行うことにな ったが挿管チューブや麻酔機器で注意すべきことは
あと2,3問あったのですがあまり覚えていません・・・すみません

70歳代の女性。直腸がんでイレウス状態で予定手術。既往に糖尿病、心房細動、脳梗塞。
内服でプラザキサ。
1.この症例の問題点を4つ
2.麻酔計画・・・導入方法、使用薬剤
3.プラザキサの作用機序をワーファリンと比べて
4.術前の抗凝固療法の行い方

接遇問題
この症例で引き続き、術後の抗凝固療法をヘパリンで行っているが、硬膜外麻酔を抜去するタイミングを外科医にアドバイスしてください。

実技試験
1.ACLS 挿管済みの手術中の患者が脈をふれなくなり、心電図波形は ある状態。まずこの波形を何というかという所で始まって、ACLSを始めます。
試験管を研修医とみたて、説明しながら行うことと言われていたので、しっかりと声を出すのが大切だと思います。
やることは基本的なACLSの内容でした。

2.大腿神経の解剖+筋弛緩モニター+エコー下内頸静脈穿刺+ファントムでのエコー下穿刺(平行法)
 まず大腿神経周囲の解剖の説明をして、その後に筋弛緩モニターを実際に装着し、別のところはどこか聞かれ私の場合はすうび筋と言ったのであやふやな記憶で取り付けも行いました。
その後、内頸静脈穿刺とファントムで平行法の穿刺を行いました。

3.迅速導入を行ってくださいと言われ、準備から挿管までの一連 の流れを行いました。薬剤の選択や量も聞かれました。
次にCICVになり、その場合どうするかと聞かれ輪状甲状軟骨穿刺を行いますと答えると、次のセクションになり実際に穿刺を行いました。

4.妊婦に対する硬脊麻を行うという場面で、研修医に説明しながら硬膜外麻酔を行うという状況でした。
どのレベルから行うか、そのレベルを選択した理由は、など聞かれ手袋をはき消毒からカテ挿入までの一連の流れを行いました。
次に肋骨の横断面を描出し、解剖の説明。肋間神経の位置の説明と肋骨の筋肉の説明。

実技試験に関しては4つともそれなりにできていたので自信はありました。

筆記試験で先生の本を使う予定でしたが、体調を 崩したため過去問しかできませんでしたが何とかなりました。
筆記試験が終わってから口頭・実技試験対策をはじめ先生の本がなければ合格できなかった思いました。
本当にありがとうございました。

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