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2015年10月12日月曜日

体験談㉑(第54回麻酔科専門医試験)



<筆記試験>
過去問6年分を6周くらいはやりました。最初のうちは問題を解くのにとても時間がかかりましたが、何周もするうちに理解が深まっていきました。それでも間違える問題は直前に重点的に復習していました。A問題はほぼ過去問だったので、9割くらいはとれた印象でしたが、B問題は難問ばかりで5割程度、C問題はB問題ほど難問ではないもののやはり難しかったです。試験終了後の周囲の声も自分と同様の感じでした。他の皆さんの体験記と重なりますが、過去問をしっかり解いてA問題で点数をかせぎ、B問題が難しすぎても気にせず問題まで集中することが重要だと思います。

<口頭試問>
対策として、青本に大変お世話になりました。口頭試問も過去問中心で、青本での解答を確認し、各章ごとの想定問題で復習するという流れで行いました。
実際の試験場では部屋の外で2症例の簡単な紙を渡されて5分間メモ等を書く時間が与えられます。その時間帯で何が聞かれるかをある程度予想しておきました。

症例① 肥厚性幽門狭窄症の診断がつけられている生後1ヵ月程度の噴出性嘔吐。
術前の問題点と診察項目について
部屋に用意されているテレビ画面に術前の採血や血液ガス所見などが提示された。
麻酔方法は?注意点は?チューブサイズは?
術後の鎮痛は?
病棟で低酸素血症になったが、原因を5つあげて対策を述べてください。
 
症例② 弁膜症で近医通院中の患者が胃出血に対して緊急手術が申し込まれた。脳梗塞の既往あり。
試験管を術者とみなし、麻酔上必要な術前情報の聴取を行ってください。
部屋のテレビ画面にA圧と左室圧のグラフが提示され、このような検査所見を認めましたと言われる。
麻酔導入方法は?具体的な薬剤と投与量は?
麻酔導入後に血圧低下しました。鑑別を5つあげて対処法を述べてください。
術後覚醒遅延をおこしました。鑑別と対処法を述べてください。

部屋に入ると試験管が二人でそれぞれ1症例ずつ質問を担当していました。質問に答えるとパソコン上でカチカチッとクリックされるのでクリック音がないと心配になりました。口頭試問は青本を参考に過去問をしっかり答えれるようになり、試験当日は黙りこまずに何かを答えるようにするとよいと思います。

<実技試験>
実技試験は4部屋で行われました。
DLTによる挿管、ファイバーでB6の同定、気管支ブロッカーを使っての分離肺換気
硬膜外麻酔、TEE(四腔像の描出→M弁前尖と右室はどこか?その後左室短軸像の描出→回旋枝が閉塞した際どの領域の動きが悪くなるか?)
神経ブロック(TAP→解剖は?どこに麻酔薬を注入するか?その後鎖骨上→解剖は?)CVC穿刺(右内頸よりエコー下、ガイドワイヤー挿入まで、カテーテルは何cm挿入しますか?)
ACLS(脊髄くも膜下麻酔後心停止、波形は?試験管を研修医とみなし指示等を出しながら行ってください)


実技試験に関しては普段の臨床で行っていることばかりなので普段通りで十分かと思います。

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