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2015年10月12日月曜日

体験談⑳(第54回麻酔科専門医試験)



サラリーマン先生の青本にとてもお世話になりました。
筆記では辞書代わり、確認に。口頭試問はこれなしでは乗り切れませんでした。ありがとうございました。

<筆記>
勉強期間は人それぞれですが、理解するのに時間がかかる私は冬から始めました。時間がとれる時にじっくりやるつもりで。5年分を4周しました。始めは1問解くのに15分くらいもかかったりして全然進まず。1周目が7月までかかってしまい、焦りました。8月で2周目を終え、9月で3周目、試験1週間前は4周目、と最後に詰まってしまいました。試験前日に力試しで6年前のものをやり、感触はまぁまぁ。当日ちらほら出てたので、やっぱり6年分やった方がいいです。
Aは過去問中心です。85%はとれたか。似た問題を凝縮して作り直している印象です。来年以降もそうなるかもしれません。6年前のものからもちらほら出てました。Bは予想していたけど意味不明、出来は良くても2030%くらい。C50%?あまり手応えなし。でも、明らかにTEEなどうろ覚えでは太刀打ちできないものもありました。難化傾向なのかもしれません。

<口頭試問>
緊張した。午後だと精神的に疲れてくるので要注意。筋弛緩モニターが完全に頭から消え去り(涙)、頭が真っ白に。そこからどんどん緊張していって座っているのがやっとでしたが、何か答えなくてはと必死に答えたことしか覚えてません...。わからなくても次々と前向きにくらいついていく姿勢が大事なのかもしれません。対策は8月くらいからした方がいいかも。私は9月だけ、もう少し時間欲しかったです。ちなみに2問それぞれの最後に接遇がくっついていました。
   重症筋無力症
・導入には何をどのくらい使うか、使ってはいけない薬は何か、なぜ使ってはいけないか。筋弛緩薬は使うか、何をどのくらい使うのか。
・使うチューブとそのサイズ、なぜ分離肺換気が必要か。
TOFモニターの写真が出て、それぞれの説明をする。また、まちがっているのはどこか。(電極の白黒逆でした)
・抜管する前にスガマデクス使用したら血圧低下、HR上昇、SpO2 80になった。何が起こったか鑑別を→アナフィラキシーショック。その対応。
・クリーゼが起こった時どうするか、治療は。
・術後、患者に再び麻酔を受けてもいいのか聞かれた時の対応。
   脳ヘルニア
・問題点。肥満、夕食後の事故でフルストマック、挿管困難の可能性、Cushing徴候あり、意識レベル低下、afでワーファリン内服、喘息、高血圧あり。
・導入はどうするか、薬は何を使うか。
・ワーファリン拮抗はどうするか。
・術中気をつけること。どうやって管理するか。
・脳圧を上げないためにどうするか。
・硬膜切開して気をつけること。
・術中・術後の問題点。
・術後写真で肺が真っ白、外科医に抜管したいと言われた時の対応。人工呼吸器の設定も。

<実技>
部屋は4つでした。これは普段通りやれば大丈夫だと思いますが、TEEは弁まで答えなければなりませんでした。
DAM:①換気困難に対して何をするか方法2つ。二人法とエアウェイを答えましたがLMAもあったのでそれでも良かったですね。次に、換気ができたが普通に挿管出来なかった、何を使って挿管するか。ざっと見た感じではファイバーがあったので、ファイバーを選択しました。②チューブエクスチェンジャーの使い方。
ACLS:患者に腕神経叢ブロックをしたら中毒を起こして倒れた。この波形は何ですか→Asystoleで心マ開始、試験官を研修医と思って指示してくださいと。呼吸回数どうするか、中毒に何を使うか。イントラリピッドが出てこなくて焦りました。VFになり200Jでショックかけ、そのあと色々まとめて聞かれましたが覚えてません。
SpinalTEESpinalは何を消毒に使うか、消毒の種類3つ。穿刺部位はどう決めるか、薬は何を使うか。TEEは四腔像出して右房と僧帽弁前尖はどれか、A弁断面で無冠尖と右房はどれか。
TAPFICB、内頚静脈穿刺、ファントムで神経ブロックの方法:TAPFICBは解剖とどこに局所麻酔を入れるか。動脈と静脈の見分け方。内頚静脈はそのまま穿刺、ワイヤー入れるまで。神経のファントムで平行法で穿刺、やってる途中で時間切れ。


以上、次に受けるみなさんの健闘を祈ります。

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