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2015年10月12日月曜日

体験談⑲(第54回麻酔科専門医試験)


筆記試験
Aでいかに高得点を取れるかがカギだと思う。過去問6年分を2周したら94-95%は取れた。逆にB6割前後か。C6-7割だと思う。
過去問を2周して、青本で知識の裾野を広げ、まとめPDFファイルの11答で選択肢を変えられても答えられるようにする。

口頭試問
口頭試問の試験官には今年から「誘導しないように」とお達しが出たようだ。
これまでは頷いたり紙に加点を書く動作で手ごたえを観察できたらしいが、いまはパソコンになった。しかしこれもクリック音を聞いていれば手ごたえをつかめると思った。

口頭試問①
甲状腺腫瘍&高度気道狭窄
「麻酔導入前後に気を付けること、準備するもの?」
DAM(輪状甲状膜穿刺や緊急気管切開含む)、ECMOPCPS)など
「気道確保は覚醒下の経鼻挿管でやりました 具体的な方法は?」「術中に気を付けることは?」「HR135、体温38.5℃、ETco2 38」で病態は何を考えるか?「このときの対応は?」
ICU Dr(内科医)が不安がっています なにをどう申し送るか。実際に試験管相手に。抜管の時はどんな手順ですすめるか など

口頭試問②
軽度腎機能低下Ptが正中皮静脈採血後の正中神経マヒ → とおもいきや実は頸椎症
正中皮静脈の採血痕を写真でみせられ、「どの神経が損傷を受けましたか?」
首のレントゲンとCTをみせられC5/6の頸椎症で変形して脊髄or神経根を圧迫してると答える。「○○筋の筋力低下~」「肩から上腕外側のしびれがあると図示された絵」病態は? → ○○筋が低下しているので○○神経が障害されており…○○神経は障害なしで…と口ごもっていたら、「この方はC5/6の頸椎症性神経根症でした。そこで~」と続いたためそれがキーワードだったようだ。
「使う薬は2種以上?」アセトアミノフェン、プレガバリン…「この方はプレガバリン投与で症状が軽快しました」「作用機序は?」「開始量は?」「副作用2つ教えて」「薬物療法以外では 二つ以上」 
この問題は臨床麻酔しかしてこなかったらかなり厳しかったと思う。ペインも少しかじっておいたのと製薬会社の説明会をまじめに聞いてて良かったと実感した瞬間だった。最後にその患者との接遇問題


実技試験
DLT
他の方と同じ。B6同定が焦って時間切れ。ブロッカーの手順も突っ込まれたが自分の施設ではこの手順でやっている とアピールした(始めに「自分のやり方でどうぞ」と言われた)
実技② カイザーを想定
脊椎麻酔 手袋から薬液まで(ちゃんと髄液逆流来るからまじめに穿刺する)
でてきた新生児に挿管(模型)3.0mm 喉頭鏡Miller 1 スタイレットあったが使わなかった
実技③ACLS
大人の模型なのに7歳男児ですと言われ少しあせった。HR40の徐脈 脈触知しない。CPR 15:2と深さリズムなど研修医(試験管)に聞かれ答える。そのうちVf 「何Jですか?」
いざDCになると研修医がこれみよがしに患者に触れているので離れてください→ショック実施
実技④エコーの部屋
TAP解剖と薬入れる層。腕神経叢ブロック斜角筋(成年男子でわかりにくかった)。
模型に右内径CV手順を声に出す。ファントムで穿刺(針が出せればOKぽい)

試験官がiPadを持って採点していた。全体的に時間がなくて常に急かされた。考えて動く暇はなくていつもの臨床でやってる手技が出てしまう試験である。


8月に入ってから試験勉強を開始し途中いろいろ遮られたが青本のおかげで調べる手間がかなり省け、知識の整理ができた。感謝!

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