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2015年10月10日土曜日

体験談⑱(第54回麻酔科専門医試験)


筆記試験
過去問を5年分、あとは先生の青本で勉強しました
過去問をやり始めたのは6月くらいからで、それまでの3か月くらいは暇な時間に青本を読んで勉強していまし
PDF版は遠隔地への移動時もタブレットで見れるので出張の多い生活には非常に便利で助かりました

筆記は自信があったので、気持ちに余裕をもって試験に臨みました
A問題はほぼ過去問通り、9割以上は堅いと余裕をかましていましたが・・・
続くB問題はやはり難関でした、何とか7割程度は取れましたが自信があっただけに正直難しく感じました
C問題も簡単ではありませんでしたが、日頃の臨床経験に助けられました

印象としては輸血関連合併症が強調されていた気がします(TRALIもTACOも不適合輸血も出ました)
また、C問題は心臓麻酔や集中治療の経験が多くあると有利だったと思いました

とりあえず筆記はクリアしたという印象で翌週へ

口頭試験
まずは現地入りの段階で軽いトラブルが
悪天候で神戸空港に行けるかどうか、という状況になってしまいました
結果としては何とか飛行機が着陸できてセーフでしたが、余裕をもっての移動が重要だと再認識しました
それにしても木曜日の夜の神戸はとんでもなく強風でした

金曜の午後からの試験順
控室で50分くらい待たされてようやく試験会場へ
先輩から聞いてはいましたが、あの8Fの通路は異様な雰囲気でした

口頭試問は
・MG患者の腹腔鏡下胸腺摘出術
・Afで抗凝固中の急性硬膜下血腫
の2題でした
正直この組み合わせに当たった人はラッキーだと思います

2題とも普通の症例でラッキーと思いつつ、普通に質問に答えていき終了しました
どちらも日常臨床で経験したような症例だったので、改めてこれまでの勤務先での経験に感謝です
接遇問題はスガマデクスのアナフィラキシーについて患者に説明という簡単なものでした

口頭試問は普段やっていないペイン・緩和分野が出なかったのが一番の幸運でした
試験管の1人の名前を知っているはずだけど思い出せなかったのが一番気になりました(笑)

実技試験
4部屋で内容盛りだくさんでした
挿管困難、局麻中毒のACLS、脊麻、TEE、エコーガイド下PNB、CV穿刺
内容詰め込みすぎて試験管の方が時間内に終わらせようと焦っていましたね
とりあえず想定していた内容、臨床上いつも行っている内容が多くて安心しました

警戒していた始業点検は出ませんでした
印象的だったのは、試験管全員ipad?を持って監督をしていたことでしょうか、時代ですね

感想
合格発表の火曜日は臨時手術対応でバタバタしていて感慨も何もありませんでしたが、落ち着くと「ようやく終わったか」と安堵しました。しかし、来年も再来年も別の専門医試験がある予定なので、まだまだ受験生活からは逃れられなさそうです。

専門医試験を受けてみて、改めて麻酔科の守備範囲の広さを実感しました。
終わったから言えることですが、勉強のモチベーションとして試験は必要だなと思います。

今回の試験勉強の7割くらいはsalaryman先生の青本とPDFに頼っていました。
本当にありがとうございました。
試験会場でも青本を開いている人を沢山見かけたので、もはや専門医試験の必須アイテムになりつつありますね。

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