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2014年10月13日月曜日

体験談⑳(第53回麻酔科専門医試験)



試験対策は年明けから問題集を集めるところから始まりました。実際、本格的に勉強しだしたのは7月からです。始めてすぐに気づいたのは、過去問一年分とくのにかなり時間がかかり、試験まで全然時間が足りないということです。かなり後悔しました。結局10年分とくつもりが、7年分しかおわらず、見直しも一回しかできませんでした。個人的には、少なくとも半年くらい前から始めた方がいいと思います。ここで、活躍したのanesthesiologist salaryman さんの試験対策本です。これで、口頭試問対策もかねて、筆記試験のおさらいもできたことが大変よかったです。過去問だけでなく、想定問題までついていたので、かなり勉強になりました。また、一問一答形式でまとめてあったのもわかりやすくてよかったです。過去問みて自分で解答を作成していたら、とても口頭試験の対策まで手が回りませんでした。

筆記試験

さて、実際の試験ですが、筆記のA、C問題は例年どおりな感じだったのですが、B問題が難しくてかなりまいりました。それでも、合格できたのは、過去問やっててみんなができる問題をちゃんととれていただからだとおもいます。結局は、過去問をしっかりやることが合格のカギだとおもいます。

口頭試問
口頭は、わたしの場合、苦手な緩和がらみの問題がでて、かなり苦労しました。試験官は二人いらっしゃってかなり厳しいこともいわれます。緊張しすぎて、自分がなんと答えたのか思い出せませんが、過去問にもあまり取り上げられてなかったので、いままで自分が麻酔科として培ってきたありったけの知識をぶつけました。正直落ちたと覚悟していたのですが、なんとかくらいついたのがよかったのか、こちらも、なんとか合格できました。とにかく、だまっているのはいけないみたいで、知っていることをきっかけに、なにか答えることが大事です。時々、試験官の先生が誘導してくれたりもします。口頭試験がおわって感じたことは、過去問を勉強するのも大変大事なことなのですが、普段の臨床でやっていることがそのまま問題になっているので、毎日の症例を大事にしないといけないということです。術前に合併症などいろいろ問題があって、事前に麻酔科コンサルトがあるような人が実際の症例として問題にでます。そのような症例の問題点を列挙し、それに対してどのように対策をたてるか考えるというプロセスが非常に大切です。

実技試験
実技は、今回はエコーを使ったものがけっこうでたみたいです。ふだんなかなかエコーガイド下の末梢神経ブロックなどする機会がない人は大変だったとおもいます。わたしは試験前にいろんな人にエコーをあてさせてもらいました。あとは、過去問にでたところをしっかり勉強しておけば、大丈夫だとおもいます。わたしは始業点検がでましたが、時間がたりなくなるところでした。

3科目受験はなかなかハードでしたが、無事おわりました。これからうけるみなさんも仕事しながらの勉強で大変でしょうが、頑張ってください。少しでも参考になれば幸いです。

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