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2014年10月13日月曜日

体験談㉕(第53回麻酔科専門医試験)



1年程前から少しずつ筆記の過去問題集の勉強を始めました。まとまった勉強時間を確保するのは難しいので、早めから勉強を始めました。

筆記試験
過去問題集を7年分、答えを覚えるまで繰り返し、勉強しました。解説を読んでも分からないところは、他の本で調べました。A問題はほぼ過去問からの出題、B問題はほぼ新作問題で自信を持って答えられた問題はありませんでした。C問題は5割から6割解けた印象でした。

実技試験
過去に出たテーマの手技を一通り本で調べて試験に臨みました。私が試験で出たテーマは以下の通りです。
迅速導入
エコー下の内頚静脈穿刺
何に基づいて行いますか?と質問され、高度バリアプレコーションと答えました。またその具体的な内容について質問されました。エコー画面を描出し、内頚静脈、総頚動脈を答え、動静脈の区別の仕方について質問されました。
麻酔器始業点検
ミニトラックを用いた輪状甲状間膜穿刺
なぜ輪状甲状間膜で行うか質問されました。
エコー下での斜角筋ブロック
エコーで描出するのみ。前斜角筋、中斜角筋、胸鎖乳突筋などの構造物を答えました。
ACLS
PEA→アドレナリン静注→VF→除細動

実技の試験監督の先生は皆、フレンドリーでした。時間が余ると雑談などをして下さり、緊張がほぐれました。

口頭試問
問題1)高齢者、呼吸機能が非常に悪い患者の回盲部切除術

  • Qリスクは?
  • Q呼吸機能が悪い場合、術前にどうしますか?
  • Q全身麻酔+硬膜外麻酔、脊椎麻酔+硬膜外麻酔のどちらを選択しますか?
  • Qあなたが選択した麻酔方法のメリットとデメリットは?
  • Q脊椎麻酔+硬膜外麻酔で麻酔を行いました。脊椎麻酔にはどの薬剤をどの程度使用しますか?麻酔レベルはどこまで必要ですか?
  • Q閉腹時に腹が固いと執刀医から言われました。どうしますか?
 問題2C型気管食道婁の新生児の手術Qアプガースコアとは?

  • Q C型気管食道婁とは気管のどの部分に気管食道婁がありますか?
  • Q麻酔方法は?:気管チューブの太さや、どんな薬剤を使用するかなど、細かい内容を聞かれました。
  • Q SpO2を二カ所で測定しますが、なぜですか?
  • Q気管支ファイバーの写真を見せられて、気管食道婁、左主気管支、右主気管支を答える。
  • Q術後気をつけることは何ですか?
  • Q ICUの担当医に申し送って下さい。
 問題3)ロールプレイ問題
前日までピルを内服していた若い女性の術前診察

口頭試問の勉強には、先生の対策本が大変役に立ちました。対策本を参考に過去問題5年分を見直しました。想定問題は時間がなく勉強できませんでしたが、基本的事項確認の単発質問を3回程読みました。お陰さまで、気管食道婁の臨床経験はありませんでしたが、問題2)にも何とか答えることができました。試験監督の先生は、誘導は一切ありませんでしたが、答えるとうんうんと頷いてくれました。





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