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2013年10月13日日曜日

体験記⑱

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おもに筆記対策から、6月から勉強を始めました。
【筆記試験】
過去問5年分3回とまとめファイル筆記対策を1回通読。参考書は麻酔科学スタンダードⅠ〜Ⅳ。A問題は2択問題が増えたが、過去問で出ている知識なら自信を持って答えられた。BCの新作問題はやはり自信は持てず難しく感じられたが、人並み程度にはできたかな〜という感じ。


【口頭試問・実技試験】
おもにまとめファイルの口頭試問対策を通読した後、「合併症患者の麻酔 スタンダード」を全部読んだ。まとめファイルは答えを隠しながら答えを自分で考えて。あまり口に出しては練習しませんでした。

初日12:00組。集合場所に集められて30分説明を受けた後、2列ずつ会場へと誘導される。次の2列が誘導されるまで30分くらい。結局、13:30過ぎに試験場へと誘導され、まずは業務用エレベーターで8,9Fまで。私は8Fでおろされました。フロアすべて使って(!)試験が行われます。廊下の両脇に椅子があり、各部屋が試問部屋、実技の各部屋になっており、次々に案内されます。エレベーターをおりたら即試験開始で、終わるまでは本当あっというまでした。

まずは口頭試問。試験官は2人、リアクションはあまりなしなので、答えている最中不安になります。
170代女性、普通の体型、past heavy smoker1秒率65%、脳梗塞後で5日前までバイアスピリン内服。肺癌に対しVATS右上葉切除予定。
  あなたなら硬膜外麻酔使いますか?その根拠は?
  麻酔薬とその理由
  PCVVCVか?設定細かく。圧、TV、換気回数、IE比など。
  術中SpO290%に低下まだまだ下がりそな時対処するか5
  術中EtCO2が急激に低下考えられる原因3
  硬膜外以外で使える局所鎮痛法2
  iv-PCAの組成、使い方具体的に
今考えると普通の問題な気がしますが、緊張のあまり簡単な用語も結構出てきません。話す練習の大切さを痛感しました。また、得点となる項目は決まっているので、よけいなことをぺらぺらしゃべるより、その症例に限った答えをポイントを絞って言った方がよさそうでした。

2:在胎26週?800g台で生まれた4ヶ月の男児、生後1ヶ月ほど挿管、さらに1ヶ月ほど酸素投与されていた。両側鼠径へルニア根治術予定。
  術前に心配されることとそれに対して必要な診察、検査
  乳児の換気挿管で気をつけるべきことを解剖学的特徴とともに5
  術中管理で注意すべきこと(呼吸以外で)3
  使用可能な局所麻酔法、使う薬と量
  術後とくに気をつけるべきこと
5つ中4つ、3つ中2つしか言えなくてもあまり考える時間はくれませんでした。時間が押していた訳ではないので、そのくらい言えればいいということ?結構上の空になってしまい、質問を聞き返したりもしましたが大丈夫でした。

3:接遇問題
5日後に椎弓形成予定。術前検査でHbA1C10台。整形外科医に延期を勧める設定。
自己紹介をして、「血糖コントロールをしないとこういう合併症の危険もあるので〜」と説明するが、「じゃあコントロールはどうやってやるか?」とか「追加の検査はしたほうがいいですか?」と結構突っ込まれる。あげくに「結構麻痺進行してて早くやりたいんですけど〜」と言われ、「いや、麻痺進んでるなら5日のうちにできる限りコントロールして、やるしかないですかね〜。リスクについてはこちらからも話しますが・・・」と完全負けモードになりましたが、大丈夫だったみたいです。突っ込みに関しては、今考えるとヒントだったのかな?

終了後は「緊張するよね〜」とか、「筆記むずかしかったんでしょ?」とか雑談ありで、とたんにフレンドリーでした。終わったときの感触は、全然できなかった・・・また来年かな(泣)という感じでしたが、無事合格できました。

実技試験は、4部屋に分かれています。私は
  迅速導入(研修医に教えるつもりで)
  脊椎麻酔(手袋はめるところから、覆布のかけかた、消毒薬の名前、穿刺、薬の入れ方)、ボランティアにエコーあててTAPブロック(筋の名前、局麻入れるところ)
  ACLS(麻酔導入後PEA、心マしてボスミンいれたらVF、ショックで終了)
  麻酔器の始業点検
でした。ほかに腕神経叢ブロック斜角筋間法、CV(エコーガイド内頚、鎖骨下)、分離肺換気が出たグループもあったそうです。かなりくだけた感じであまり緊張しませんでした。

まとめファイルはとくに口頭試問でかなり役に立ちました。大体1ヶ月前までには一通り目を通しておきました。ただ今回心外、TEEが出題された人もいたようで、過去問以外にも対策した方がよさそうです。

勉強も試験自体もかなり大変でしたが、合格した喜びはいままでの試験の中でも1番でした。

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