53回版の「まとめファイル」に関しては”こちら”を参照。
52回試験の結果の詳細・いただいた感想などについては”こちら”を参照。
52回受験者の方々の体験談は”こちら”を参照。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
時間になり上の階へ案内され口頭試問を受ける部屋の前に椅子が置いてあり、そこにタイムキーパー(係)のお姉さんと二人で座りました。
5分間で読んでください。メモ等はしていただいても構いませんと言われ紙を渡されました。
症例1 高齢女性 頸部骨折で6日前より牽引。冠動脈ステントを半年前に留置。
パナルジン、アスピリン内服。手術を2日後に予定している。
症例2 高齢女性 MRに対してMVP。ラシックスとARB内服。
接遇問題 婦人科のオペ オペ時間 4時間程度 出血量 500g程度 体温35.0℃
抜管してシバリング 担当医に説明。
症例2を見て呆然・・・ 心外を引いてしまった・・ ついてね~・・
とりあえず症例1で稼ぐしかないと思い、必死に症例1で聞かれそうなことをメモる。
あっという間に5分がすぎ問題用紙が回収された。そして部屋へ・・
中に入ると中年の男の試験官が2人いて、挨拶をして座る。
試験官 『まず1例目です。この症例のリスクについて順に説明してください。』
私 『高齢女性 冠動脈ステントあり 抗血小板薬内服です。』
試験官 『ステントと書いてありますがステントの種類を教えてください。』
私 『ステントはDESとBMSがあります。』
試験官 『うん。じゃあそれぞれの抗血小板薬の種類や服用について教えてください。』
私 『DESはステント留置後 抗血小板薬2剤併用 12か月まで服用、BMSはステント留置後、抗血小板薬2剤併用 4週間です。』
試験官 『ではこの症例では麻酔方法はどうされますか?』
私 『手術が2日後で抗血小板薬を服用中なので全身麻酔単独で行います。』
試験官 『内服継続している場合ヘパリン化はどんな量でいつ止めて再開しますか?』
私 『ヘパリン 10000単位/日で手術開始前4~6時間前にOFFにします。再開は止血が確認できて翌日ぐらいからにします。』
試験官 『では術後鎮痛はどうしますか?またブロックはどうですか?ブロックも答えて下さい。』
私 『iv-PCAでフェンタニル25μg/hで行きます。ブロックは・・・大腿神経ブロックですかね・・? 大腿神経ブロックはチュービングして0.2%ロピバカイン 4ml/hぐらいです。』
試験官 『大腿神経ブロックの他にはどんなブロックを併用しますか?』
私 『わかりません・・』
試験官 『以上でこの症例は終わります・・。』
私 『はい・・・』
次の症例がやべ~・・ この症例である程度点数稼げたかな・・と不安がピークに・・。
試験官 『では次の症例です。術前評価はどうですか?一般採血、心電図、胸部X線以外の検査の他にどんな検査などが必要ですか?』
私 『心エコーなどです・・ 』
試験官 『う~ん・・ 他には?』
私 『』
試験官 『では内服薬はどうしますか?』
私 『ARBは術当日は中止します。ラシックスは継続します・・。』
試験官 『では違う種類の降圧薬だとどうですか?』
私 『Ca拮抗薬やβブロッカーは術当日まで継続します。』
試験官 『その他当日はやめたほうが良いという薬はありますか?』
私 『糖尿病薬ですかね・・ 他はわかりません・・』
試験官 『では導入すると血圧が下がりました。原因は何でどうしますか?』
私 『』
試験官 『僧房弁形成術後のエコーがこんな感じでした。どうしますか?』
エコー画像が画面に出る。
私 『ん・・・ まだ逆流が残ってるような気が・・ 術者に伝え再形成してもらいます・・』
試験官 『わかりました。ではMRが治りました。人工心肺の離脱前に血圧が急に低下し、STも上昇しました。何を考えますか?』
私 『血圧が低下したことにより冠動脈が詰まったんだと思います・・。』
試験官 『・・・・・ 何が詰まったんですか・・?』
私 『あっ・・ 空気です』 あぶね~・・ 誘導してくれてありがとう~
試験官 『ですね。では人工心肺の離脱した後、何に気をつけますか?MRの病態から考えてください。』
私 『血圧低下ですかね・・』
試験官 『具体的にどうするの?』
私 『離脱時にDOA、ノルアド、PDEⅢ阻害薬などを使います・・』
試験官 『それらの薬は何のために使うの?』
私 『前負荷や後負荷をあげるためですかね・・・・』
試験官 『ふ~ん・・・以上です・・』
試験官 『次は接遇問題です。担当医にシバリングの説明をしてください。』
試験官 『先生、かなり患者がシバリングしてるんですけど何でですか?』
私 『抜管前の体温が35.0℃と低体温のためシバリングが起きてます。抜管はしてしまいましたが今ベアハッガーを使用したり、室温を上昇させて復温してるところです。』
試験官 『これ本当にシバリングなんですか? 僕良くわかんないんだけどこれ痙攣じゃないんですか?シバリングと痙攣はどう違うんですか?』
私 『・・・・ 経験上これは痙攣ではなくシバリングだと思うのですが・・。バイタルも安定しているので・・』と訳のわからないことを言っちゃいました(笑)
試験官 『・・・・ そうですか。まぁ いいや。先生、いつまでこのオペ室にいるの?俺次のオペもあるんだけど・・ あと家族も手術が終わったのにまだ帰ってこないって心配してるんだけどなんて言っとけばいい?』
私 『えっ~っと・・ 体温が35.5℃ぐらいになるまではここで復温させていただきます。おそらくあと30分はかかると思います。ご家族には術後の低体温のため、体温が上昇するまで温めてるのでもう少ししたらお部屋に帰ります。と伝えてもらっていいですか。』
試験官 『わかりました。家族にはそう言っとくよ。 以上です。では外出て待ってて。』
と笑顔などもなく淡々と口頭試問が終わりました・・・。
次は実技・・
実技1 ACLS
モニター上 心静止・・ CPRしエピネフリン 1Aぶち込んでDC 150Jで1回除細動して終了・・。
あっけなかったです。
実技2 経鼻挿管
開口1横指の人 経鼻挿管してと。
普通にキシロカインを鼻に入れチューブを通し、ファイバーを入れ気管分岐部の手前まで進めチューブを誘導。
ではつぎに右上葉の123を同定して。ファイバーで見せて終了。
実技 3 CV(右内頸静脈)、斜角筋間ブロック
バイト君がベッドに寝てて、エコーでと斜角筋間から腕神経叢を同定。
その後、人形に右内頸からCVをエコーガイド下でぶち込む。ガイドワイヤー入れて終了。
実技4 麻酔器始業点検
例年通り、ボンベはなく省略。なんと今回はリークがなし・・。3分ぐらいリーク探しちゃいました(笑)
以上で試験終了でした。
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