53回版の「まとめファイル」に関しては”こちら”を参照。
52回試験の結果の詳細・いただいた感想などについては”こちら”を参照。
52回受験者の方々の体験談は”こちら”を参照。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
経験談を下記に記させていただきます。
①筆記試験について
勉強法は主に過去問5年分(2~3回)+資料 です。
始めたのは4月中旬くらいからで、過去問を、 分からなかったり間違えたりする問題を解き調べながら進めていき ました。
一回目の、特に一年分には一か月以上かかりました。 一個一個教科書を紐解くのは大変で、先生の簡潔にかつ分野別に分 けてある解説編の資料には大変助けていただきました。 過去問編も最後に確認で見直そうと計画していたのですが、 試験までに間に合わず途中までしか活用できませんでした・・・
もったいないことです。すいません。。。
本番の試験の手ごたえですが、周りの方々の意見同様、 A問題は比較的易しめ、B問題は激むず、 C問題も難しいけどBほどではない、という印象でした。
ですが、A問題は2つ選べ問題が多くなっており、 また過去問と類似と言っても微妙に文面を変えてあったりして、「 見たことあるけどどっちだ??」と悩むものも多くあり
しかも1つでいいのに2つ選んでしまったり、 計算問題やSIRDS、妊婦DICの定義を間違えたりと、 周りに比べ色々取りこぼしているのではないかと結果が出るまで
非常に非常に不安でした。 B問題は新しい問題がほとんどで難しいので、 これといった対策はないと思いました。 Cは難しいけど比較的素直な問題で過去問などで
幅広く勉強すればなんとか解けるかも、という印象でした。 自己採点は、厳しめにつけてA問題75%、B問題30%?( 怖いのと調べてもよくわからないのとで、
答え合わせできませんでした)、C問題60%というところです。
②口答試験について(3日目)
問題は症例2つと接遇問題でした。
1)高血圧、蛋白尿のある産婦
・必要な検査を5つ
→ 一問めでかなり緊張し、しどろもどろでした。 血液検査でHELLP的なことを言ったら「それ以上はいいです」 と言われ次の質問へ。
・テレビモニターで採血検査(HELLP)を見せられ、「 どのような所見があるか、英語で答えてください」という質問。
→ 英語で覚えていなくて、「ヘ、ヘモリッジ・・・」と言うと「 ヘモリシスね」と返してもらったり、「liver enzymeが上昇する・・・」と言うと、
「上昇するは英語でなんて言うの? ここの階までどうやって来ました?」と聞かれ「エレベーター・・ ・」と答えると「そう、elevated liver enzaymes ね」、
「低いは英語で?」と言われ「low ・・・、あっ、low platelet です」みたいな感じでかなり答えを誘導していただきました。
・「緊急帝王切開になりました、どのような麻酔をしますか? 何を注意しますか?」
→ 緊急性が高そうなのと、 凝固異常と血小板低下があるので全身麻酔で行いますと答えると、 実際の薬物、投与量について聞かれました。
他、迅速導入をすること、 喉頭の浮腫により気道確保が難しい可能性があることなど答えたよ うに思います。
・大量出血、血液型AB型で異型輸血、優先順位はという問題
→ RCC はO方、FFP、PCはAかBと答えました。が、RCCはAB> A=B>Oの順でした・・・。
2)80歳代男性、心房細動、上腸間膜動脈閉そく症で緊急手術 問題の順番が前後しているかもしれません。
・この患者の問題点5つ 高齢、心房細動、腸の通過障害など答えました。
・血液検査所見をモニターで表示され(DIC、SIRDS的な) 、「患者はどのような状態ですか」といった質問。
・「どんな麻酔しますか?要点を3つ(?か幾つか) 答えてください(これは一問めの質問だったかも?)」
→ 全身麻酔で、通過障害の可能性があるのでフルストマック、 Aラインとる、太い静脈ライン・・・など答えたように思います。
・SpO2低下あり、 モニターでエコー所見と造影CTを表示され、「 所見を説明してください」
→ 右室負荷所見(右室拡大と、心室中隔の左室側への圧排) と肺動脈の造影欠損があり、「診断はなんですか」 → 「肺血栓塞栓症です」と答えました。
・術中の所見(腸が壊死している)と、 CVPやScvO2の所見を見せられ「 腸管切除を行うことになりました、 どのような値を目標に管理しますか」と質問。
→ 敗血症性ショックのearly-goal directed therapyについて答えました。平均血圧70mmHg以上、 と言ったりHb10を目標に、と答えたりなど間違えてましたが
試験管の先生は最後に答えを教えてくれて、「 あとから落ち着いて考えたらわかるような問題だよ、 だいたい合ってるしね」と言っていくださいました。
3)接遇問題
CABGで術後に左上肢にしびれあり。試験官を患者、妻とし、 説明してくださいという問題。 患者に今から説明するというところから始まりで、 自己紹介するようなタイミングではありませんでした。
患者:「先生、手術のあとから手がしびれてます、なんでですか」 「 心臓の手術と聞いていたのに手のしびれは手術と関係あるんですか 。麻酔のせいですか。」
妻:「心臓がよくなったのに違う問題が出て・・・心配です」「 どれくらいで治りますか、診断のための検査とかするんですか」
など質問あり、術中同じような姿勢でいたこと、 そのことが原因なら個人差もあるが長くても数カ月単位でよくなる ことが多いこと、神経内科などにも見てもらうこと、 神経伝達速度や念のため画像検査をおこなうこと、など答え、 最後はちゃんと「 何か他に聞きたいことや言っておきたいことはありますか?」 と言いました。
5分ほど時間があまり、あとは試験官と雑談。 当直の回数や日々の主な業務などについて質問され、答えました。
最後に「緊張されてましたが、 緊張してるほうが態度がいいと評価するくらいですよ。 実技も頑張ってください。」と声をかけていただきました。
優しい先生方でありがたかったです。
③実技試験について(3日目)
8分×4部屋でした。基本、 試験官を研修医とし説明しながら試行してくださいという設定でし た。
1部屋目:ACLS 術中にPEA(PEAを診断させる)、その後の対応 CPR中にVf → DCという流れ。
2部屋目:硬膜外麻酔 前立腺全摘の手術、穿刺部位を答えさせるのと、人形に向かって、 患者に接するように施行(手袋をするところから)
3部屋目:分離肺換気 人形に挿管、気管支鏡で確認し、左B6を示させる。 聴診での確認の仕方、分離肺換気の仕方についての説明。
4部屋目:麻酔器の始業点検について説明( 補助ボンベの確認は省く)
質問2つ「ベローズが上がりません、何を考えますか」 → 「回路内のリークを考えます」と答えました。
「では、ベローズに穴が開いていたらどうなりますか」 → 「えっと・・・同じように上がらなくなると思いますが・・・」 と答えると試験官がニヤリと。
手動換気や自発呼吸では分からない、 とか答えればよかったんでしょうか??
口答、実技の対策としては過去問の見直しを行いました。 主に勉強したのは筆記試験後です。
口答問題の解答は、 昨年分については知り合いと分担して回答を作り合い( これは年末の余裕のあった頃に)、
また先生の資料も使わせていただくことで、「こんな考え方、 麻酔の仕方もあるんだ」と大変勉強になりました。
実技はACLSと麻酔器の点検をメインに覚えるようにしました。 私の日は硬膜外麻酔でラッキーでしたが、
ほかの日は腕神経叢ブロックとTAPブロックのエコー画面をモデ ルさんで表示させるような問題もあったそうです。
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