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【症例1−1】
5歳の男児。身長108cm、体重18kg。
主訴は頭痛と嘔吐。脳腫瘍の診断で他院から紹介された。
胸部エックス線、心電図、血液検査に異常はない。
質問
1)術前評価
脳外科から、術前のMRI検査の麻酔を依頼されました。
①この症例に、MRI検査室で麻酔を行う際の注意点を2つ述べてください。
②一般に、磁場における安全確保の要点を2つ述べてください。
③一般に、脳圧亢進患者を麻酔する場合の要点を4つ述べてください。
2)術中管理

開頭腫瘍摘出術にあたり脳外科から、術中に運動誘発電位を測定したいとの希望がありました。このモニターを可能にする麻酔方法の要点を2つ述べてください。
3)危機管理
手術開始4時間後、突然研修医から「気道内圧が急に30cmH2Oに上がったので来て下さい」と連絡が入りました。
①原因として考えられることを4つ述べて下さい。
②鑑別方法および対処方法を具体的に6つ述べて下さい。
5歳の男児。身長108cm、体重18kg。
主訴は頭痛と嘔吐。脳腫瘍の診断で他院から紹介された。
胸部エックス線、心電図、血液検査に異常はない。
質問
1)術前評価
脳外科から、術前のMRI検査の麻酔を依頼されました。
①この症例に、MRI検査室で麻酔を行う際の注意点を2つ述べてください。
②一般に、磁場における安全確保の要点を2つ述べてください。
③一般に、脳圧亢進患者を麻酔する場合の要点を4つ述べてください。
2)術中管理

開頭腫瘍摘出術にあたり脳外科から、術中に運動誘発電位を測定したいとの希望がありました。このモニターを可能にする麻酔方法の要点を2つ述べてください。
3)危機管理
手術開始4時間後、突然研修医から「気道内圧が急に30cmH2Oに上がったので来て下さい」と連絡が入りました。
①原因として考えられることを4つ述べて下さい。
②鑑別方法および対処方法を具体的に6つ述べて下さい。
1)術前評価
脳外科から、術前のMRI検査の麻酔を依頼されました。
①この症例に、MRI検査室で麻酔を行う際の注意点を2つ述べてください。
- 小児であるため安静を保てない⇒全身麻酔(施設により鎮静or挿管)
- MRI対応の麻酔器やモニターを使用する(金属製のものを使用しない)
- MRI対応でないと基本的に使用できないものは心電図リード、筋弛緩モニタ、SpO2モニタなど(工夫次第で使用はできるみたいですが、今はMRI対応のものがあるので)
- 十分な長さの蛇管やラインを準備する(静脈麻酔の場合はかなり長めになる)など?
- ジャクソンリースを使用の場合は十分な新鮮ガス流量が必要。
②一般に、磁場における安全確保の要点を2つ述べてください。
- MRI対応の麻酔器、モニターを使用する。
- 酸素ボンベを使用する場合にはアルミニウム製のものを使用する。など?
③一般に、脳圧亢進患者を麻酔する場合の要点を4つ述べてください。
- 軽度過換気にする
- マンニトールやフロセミドなどの利尿薬を使用する
- TIVAで行う。
- 軽度頭部挙上(術野・体位が許せば)
- 胸腔内圧を上げ過ぎない
- 輸液過剰にしない
2)術中管理

開頭腫瘍摘出術にあたり脳外科から、術中に運動誘発電位を測定したいとの希望がありました。
①このモニターを可能にする麻酔方法の要点を2つ述べてください。
- 吸入麻酔薬を使用しない
- 筋弛緩薬を使用しない(筋弛緩モニターを使用しながら最小限の使用に留める)
3)危機管理
手術開始4時間後、突然研修医から「気道内圧が急に30cmH2Oに上がったので来て下さい」と連絡が入りました。
①原因として考えられることを4つ述べて下さい。
- チューブの屈曲
- 分泌物による閉塞
- 術中覚醒によるバッキング
- 気管支けいれん
- 気管支挿管(可能性低)
- 気胸(CVライン留置後やCOPD患者であればありうる)
②鑑別方法および対処方法を具体的に6つ述べて下さい。
- 手動換気、目視(回路・点滴トラブル、気胸でわかりやすい場合はこれで)
- 聴診(分泌物・気胸・気管支挿管・気管支けいれんであればこれで)
- 回路トラブル、気管支挿管であれば是正、分泌物があれば吸引。
- 気胸であれば胸腔ドレーン挿入(緊張性気胸で間に合わない場合は、鎖骨中線上第2〜3肋間に16G針など刺してとりあえず脱気)
- 術中覚醒・バッキングであれば手術の手を止めてもらい、麻酔震度を深くする。
- 気管支けいれんであれば、一時的に吸入麻酔薬を使用、小児ではアドレナリンは原則用いない、β2刺激薬の吸入(回路から)、ステロイド考慮。
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