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※全ての外傷患者は、除外診断されるまでは、頚椎損傷、フルストマック、循環血液量不足(出血など)として扱う。特に高エネルギー外傷患者では注意する。
□A:Airway 気道の評価
◯気をつけること
・頚椎損傷
・顔面外傷
・咽頭部〜頸部の外傷
・口腔内〜咽頭部の出血
・気道内異物、出血
・呼吸困難など、患者本人の気道保持能力に不安を感じた場合は、確実な気道確保を行う。
・頚椎損傷が疑われたり、顔面外傷がある場合の気道確保は、意識がはっきりしており、協力が得られるようであれば、エアウェイスコープや気管支ファイバーによる意識下挿管を行う。その他の場合は一般的には迅速導入が行われる。
・不穏があり、協力が得られないようであれば、迅速導入が第一選択。中途半端な鎮静は危険。不穏の原因として低酸素血症、低血圧は必ず除外する。
□B:Breathing 呼吸の評価
◯気をつけること
・気胸(緊張性気胸、皮下気腫)
・血胸
・多発肋骨骨折(frail chest)
・胸郭の動きも見る。
・換気を障害する3大原因は、緊張性気胸、血胸、肺挫傷
・緊張性気胸と診断すればレントゲンの結果をまたずすぐにドレーンを(こちらを参照)
・呼吸状態を保てないようであれば気道確保を行う(緊張性気胸が除外できるまでは陽圧換気は控える)
□C:Circulation 循環の評価
◯気をつけること
・血行動態を把握。循環虚脱を来していないか?
・循環虚脱をきたしていれば、晶質液1〜3㍑程度急速輸液。
・急速輸液に反応しないようであれば、交差適合試験を待たずに輸血を開始。同時に循環虚脱の原因検索。
・循環虚脱の原因
①緊張性気胸
②心タンポナーデ(Beckの3徴:低血圧、心音減弱、頚静脈怒張)
③心機能低下、心外傷
④低酸素血症
□D:Disability/neurological disfunction 神経機能評価
・意識レベルの評価:GCS、JCS、AVPU法)
・意識レベルに変化があった場合、初めの評価で明らかな原因(頭部外傷や薬物中毒など)があっても、必ず酸素化と血行動態の再評価を行う。
□術前検査
◯血液検査
・血液型(交差適合試験)
・血算
・生化学(電解質、肝腎機能もろもろ)
・凝固系
・血糖値
◯生理検査
・心エコー(タンポナーデなどの除外)
・FAST
・心電図
◯放射線検査
・胸部レントゲン
・頚椎レントゲン
・骨盤レントゲン
※以上はERで行う。呼吸循環動態に問題がなければ、必要に応じてCT等の追加検査を行う。・頭部CT
・胸腹部(造影)CT
(次頁は各部外傷と麻酔について)
□参考文献・書籍・Web
1)MGH麻酔の手引き p625-637
2)麻酔科シークレット第2版 p375-382
3)ER・救急シークレットp495-553
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