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2012年5月3日木曜日

まとめ:産科合併症③ 産科危機的出血への対応(帝王切開中の場合)


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基礎知識
・周産期死亡の主要な原因は出血
・分娩時〜分娩後の危機的な出血は妊産婦の300人に1人。
リスクは、帝王切開、多胎分娩、前置・低値胎盤など。
・比較的少量の出血でも産科DICを併発しやすい(特に常位胎盤早期剥離、妊娠高血圧症候群、子癇、羊水塞栓、癒着胎盤合併例では)



ショックインデックス(SI)
※心拍数/収縮期血圧で表される。
0.5⇒推定出血量0%(循環血液量に対する割合)
1.0⇒推定出血量10〜30% (約1.5L)
1.5⇒推定出血量30〜50% (約2.5L)
2.0⇒推定出血量50〜70%

事前準備
麻酔科医を揃えておく、手術室スタッフとの情報共有
・自己血の準備を考慮
各種輸血の準備
・場合によっては、子宮動脈の閉塞用バルーンの術前挿入(放射線科)
太い静脈ライン2本以上(できれば16G以上)
・ホットラインや急速輸液装置のスタンバイ
・侵襲的モニター考慮(動脈ライン、CVラインなどの準備)

術中出血したら・・・!
非常事態宣言
・応援依頼。とにかくマンパワーはパワー
・急速輸液、輸血を開始
・必要なら交差適合試験は省略
・一応の適応や指針(出血量やFFP投与のPT-INRやフィブリノゲン値、血小板数など)はあるが、検査を待っていたら間に合わないことが多いので、出血量とそのスピードに応じて検査と同時進行で輸血する。
・術後はもちろんICU。DICや肺水腫の発生に注意する。






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