52回まとめファイルについての最新情報は こちら から
51回専門医試験の体験記については こちら から
51回まとめファイル購入者の方々の結果と寄せられた声は こちら から
お問い合せ、体験談、筆記試験採点結果は classicanesthesia2@gmail.com まで
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
□基礎知識
・全分娩の2〜3万例に1例(母体死亡の10%が羊水塞栓によるものと言われている)
・多くの場合致死的である。
・分娩第2期〜出産直後が多い。
・痙攣や循環虚脱、子宮収縮不全、ほぼ全例で凝固異常を呈する。
・凝固障害や子宮収縮不全など、塞栓症症状だけでは説明がつかないことが多く、羊水成分が母体循環に入ることを契機に誘導される様々な内因性メディエータが関与していると考えられてきている。
□症状
・低酸素血症
・呼吸困難
・循環虚脱(ショック)
・痙攣や昏睡を伴う意識障害
・肺高血圧を伴う呼吸促迫
・急性心不全、肺水腫
・凝固障害、出血(DIC) など多彩
□鑑別
・その他の塞栓症(肺血栓塞栓症、空気塞栓)
・アナフィラキシー
・子癇発作(痙攣など)
□検査・治療
・確定診断は肺動脈カテーテルからの採血で、バフィコート内の胎児扁平上皮や胎毛、胎脂などを確認すること(必ずあるわけでもなく、必須検査でもない)
・血液ガス
・凝固系検査
・胸部レントゲン
・心電図など
・治療は対症的。人工呼吸管理(高濃度酸素とPEEP)。肺水腫には利尿薬。 出血には適宜輸血。
□参考文献・書籍・Web
1)MGH麻酔の手引き p594
2)最新産科麻酔ハンドブック改定第2版 奥富俊之訳 MEDICAL VIEW
3)血液・凝固・線溶がわかる本 p108.116
4)合併症麻酔のスタンダード p120-121
0 件のコメント:
コメントを投稿