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2012年4月15日日曜日

まとめ:DAM・CICV関連① 総論と困難予測因子


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気道確保困難を100%予測することは不可能である。
我々に可能なことは・・・・

術前の気道評価をしっかりと行いできる限り予測する。
②予測に従い、気道確保の計画を立て、スタッフ間で情報を共有
③各種気道確保デバイス、補助デバイスの準備と習熟
④麻酔科だけでなく、挿管介助看護師などへの勉強会の実施
通常手技、代替手技に習熟しておく。
すべての器具に精通するのは困難。複数の麻酔科医がそれぞれ得意なデバイスに習熟することでリスクを軽減できる。


※いろいろとセミナーやハンズオン、書籍などで緊急の気道確保輪状甲状間膜穿刺、穿刺キットの使用、ジェットベンチレーション、気管切開、逆行性挿管など)の練習や知識の習得はできるが、リアルな超緊急の現場で首尾よく落ち着いて施行し、成功させるのは、あふれんばかりの才能、度胸、幸運が必要になる(私にはムリです)。使い慣れた方法に習熟するのがまずは一番であると思われます。

(私の場合)
①診察上問題なければ通常の喉頭鏡
②技術向上のため、トラキライト、AWS、LMA(i-gel)、ファイバーも定期的に使用
③気道確保に不安がある場合は上記デバイススタンバイ。
④明らかに気道確保困難が予想される場合は、術前に患者さんに十分説明し意識下挿管を試みる。  でやってます(^^ゞ

マスク換気困難を予測させる因子
顔面の変形(外傷や頭頸部手術後)や熱傷、外傷による瘢痕
・上気道の腫瘍、巨舌、扁桃肥大など
頚椎可動域制限(頚椎固定術)、ネックカラー(外傷時)
ひげ(押しつぶせないほどのあごひげや口ひげ)
総入れ歯
・口角〜頬部にかけてのくぼみでマスクの隙間ができやすい(特に総入れ歯の高齢者)
肥満、巨大な顔面
睡眠時無呼吸の既往、いびきや鼻閉
・下顎前突制限
・高齢(55歳以上)   などなど

挿管困難を予測させる因子

開口制限(3横指以下)
オトガイ舌骨距離3横指以下
舌骨甲状軟骨距離2横指以下
Mallampati分類class2以上
下顎を上顎より前に出せない(アイーンができない)
・顎が胸につかない
鉛筆テストができない
頚椎可動域制限
肥満、太く短い首
突出した切歯(出っ歯)
顎が小さい    などなど

気道確保用デバイス・補助デバイス
・各種喉頭鏡(マッキントッシュ、ミラー、ブラード型)
・各種エアウェイ
ラリンジアルマスク(挿管用)※最近のタイプは挿管にも対応できていいですね〜(^^ゞ
ガムエラスティックブジー
・光源付スタイレット(スタイレットスコープ®、トラキライト®など
エアウェイスコープ®
気管支ファイバー
緊急気管切開キット
・ジェットベンチレーター などなど







□参考文献・書籍・Web
1)麻酔科研修チェックノート第3版 p43-44
2)麻酔科臨床の書 p125-128
3)麻酔科診療プラクティス5 麻酔科医に必要な局所解剖 p46
4)麻酔科トラブルシューティングAtoZ
5)ASA DAM guideline 
6)麻酔科シークレット第2版 p48-57
7)麻酔科エラーブック p2-5
8)挿管困難対策手技マニュアル など

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