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2012年4月21日土曜日

まとめ:片肺換気時の低酸素血症への対応


※ 通常の低酸素血症の鑑別については別頁でまとめます。

チューブの位置異常が生じていないかを初めにチェックする(気管支ファイバー)
□換気設定通りに換気できているか確認(リークなどないか?) 
□分泌物や出血のたれこみがあれば、しっかりと吸引する
吸入酸素濃度を上げる
※はじめは100%酸素でなく、低下するようなら上昇させる方法も。
□吸入麻酔薬から静脈麻酔薬に変更する(HPVの抑制を少しでも緩和する)
非換気肺にCPAPをかける(2〜5cmH2O程度)。かけすぎると肺が膨張して術者から苦情が出るのでほどほどに・・・(^^ゞ一旦肺を膨張させてから圧を下げていく。
□非換気肺に酸素を吹流しする
換気側にPEEPをかける(ただしかけすぎると換気肺の肺血管抵抗が増大し、非換気肺への血流が増加し結果として酸素化が悪化する)。
吸気ポーズを加える(PEEPと同じ概念)
□肺動脈を遮断してもらう(シャント血流を減らす)
□以上のことを試しても酸素化が保てない場合は、適宜両肺換気を行う。日頃から術者との関係が良好であるとスムーズに行い易い(^^ゞ
※頻回に再膨張を繰り返すとHPVの効果が不十分になる。SpO290%を維持できるようであれば、2〜3時間ごとに再膨張させればよい。それも保てず、器械的な要因がないようならしかたない。

lung recruitment (麻酔科トラブルシューティングAtoZ p361より)
1.最高気道内圧/PEEPを35cmH2O/15cmH2Oまで5回の呼吸で上昇
2.さらに40cmH2O/20cmH2Oで10回
 ・・循環動態には気をはらう必要がありますね。









□参考文献・書籍・Web
1)MGH麻酔の手引き p401-402 
2)麻酔の達人 p241-252
3)麻酔への知的アプローチ p423-435
4)麻酔科シークレット第2版 p503-509
5)麻酔科トラブルシューティングAtoZ p359






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