お知らせ

・57回版(最新)については”こちら"を参照
・55回の皆様の報告は"こちら"を参照
・55回の体験談については"こちら"を参照
・54回の結果と皆様の報告は”こちら”を参照
・54回の体験談については”こちら”を参照
・53回の結果と皆様の報告はについては”こちら”を参照
・53回の体験談については”こちら”を参照
52回試験の結果の詳細・感想については”こちら”、体験談は”こちら”を参照。
おすすめの本の紹介は”こちら”を参照。

2012年4月4日水曜日

まとめ:脳低体温療法について


52回まとめファイルについての最新情報は こちら から
51回専門医試験の体験記については こちら から
51回まとめファイル購入者の方々の結果と寄せられた声は こちら から
お問い合せ、体験談、筆記試験採点結果は classicanesthesia2@gmail.com まで
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



脳傷害の急性期に低体温にすることで脳保護を試みる治療法

□ポイント
・目標体温、維持期間、復温方法、症例に明確なコンセンサスは得られていない。
・主に以下の対象患者に用いられる
・受傷(発症後)6時間以内に導入しないと効果が得られない
・脳出血の場合、血腫を除去しないと意味がない
・体温測定は膀胱温や食道温、直腸温、鼓膜温などが用いられる。
・シバリングは体温上昇を招くので筋弛緩薬等を用いて防止する。
・適切な全身循環管理、感染対策が重要。
・低血圧に注意。脳潅流圧(平均血圧-頭蓋内圧)を70mmHg以上に保つ。
・脳代謝率は体温が1℃低下するごとに6〜7%低下する。
・32〜34℃程度の軽度低体温で24時間〜数日間行われることが多い。



□主な対象患者
・心肺停止後蘇生した患者
・脳梗塞
・脳出血、クモ膜下出血
・頭部外傷(交通事故など)
・新生児仮死
※除去可能な血腫は除去しないと効果が得られない
など。

□よくある合併症、副作用(低体温のまとめも参照)
・シバリング
・血圧上昇、頻脈、高血糖
・易感染性(免疫力低下)
・凝固・血小板傷害



□参考文献・書籍・Web site
1)SICU pearls p161
2)ICU実践ハンドブック p360-363
3)重症頭部外傷治療・管理のガイドライン第2版(医学書院)
4)ER・集中治療シークレット p126
5)脳低温療法の明と暗 http://ops.umin.ac.jp/ops/jijou/jijo_05.html
6)低体温療法Up to date  http://imimed.jp/temperature/index.html
7)Dr.Yumi  http://www.dryumi.com/?p=342
8)脳低温療法の現状と今後の展開 脳外傷における脳低温療法の適応と実際
ICUとCCU. vol27 No.8 2003 :733-741 土肥健二 他



0 件のコメント:

コメントを投稿