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2012年4月9日月曜日

まとめ:脳死判定基準関連②


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脳死と判定するための必須項目
深昏睡   
 JCS:Ⅲ−300 GCS:3点 で深昏睡と判定する。
 ※ちなみに疼痛刺激は虫ピンによる疼痛刺激または眼窩切痕部への指による強い圧迫
 頸部以下では脊髄反射による反応を示すことがあるため。 
 脊髄反射(深部反射、皮膚表在反射、病的反射)、脊髄自動反射(疼痛、圧迫、受動運動、皮膚接触、温度変化、膀胱充満などで誘発)は脳死でも認められるので自発運動との区別が必要。 反射があれば、誘発したと思われるのと同じ刺激を加え、同じ反射が誘発されれば脊髄自動反射と判断。ただし、迷うようであれば脳死判定中止
 また、自発運動、除脳硬直、除皮質硬直、けいれん・ミオクローヌスが認められる場合も脳死判定を行わない。
両側瞳孔径4mm以上、瞳孔固定 (室内の明るさで)


脳幹反射の消失[以下の1〜7の全てを確認する]
1)対光反射(直接反射、関節反射)
2)角膜反射(こより状の綿の先端で角膜刺激。瞬目がないかどうか)
3)毛様脊髄反射(頸部に痛み刺激で瞳孔散大がないかどうか)
4)眼球頭反射(頭部を正中位から急速に一側に回転。眼球が運動と逆方向に偏位
するかどうか)
5)前庭反射:耳に氷水を入れ、眼球が注入側に偏位するかどうか
6)咽頭反射:吸引カテーテルなどで咽頭後壁を刺激。咽頭筋の収縮がないか
7)咳反射:気管チューブを通して気管、気管支粘膜を刺激。
平胆脳波(聴性脳幹反応の消失は必須ではないが確認するのが望ましい)
少なくとも4導出の同時記録を単極導出および双極導出で行う。 検査時間は30分以上の連続記録。検査中の刺激は、呼名、顔面への疼痛刺激
臨床的脳死判定では以上が満たされれば良い。法的脳死判定には次の⑤が必要
自発呼吸の消失
無呼吸テストを行う(別頁でまとめ)

法的脳死判定における観察時間
 第一回目の脳死判定が終了した時点から6時間以上を経過した時点で、第二回目の脳死判定を実施する。

脳死の判定時刻
第二回目の脳死判定時刻をもって脳死と判定する



□参考文献、書籍、Web
1)(社)日本臓器移植ネットワーク 法的脳死判定マニュアル
http://www.jotnw.or.jp/jotnw/law_manual/law5.html#top
2)インターネット講義:神経内科
http://www2.hama-med.ac.jp/w1b/med1.backup/gaku/lecture_n/braindeath.html
3)脳死判定基準 
http://www.udatsu.vs1.jp/no_si.htm
4)脳死判定基準概要
www.mhlw.go.jp/shingi/2010/04/dl/s0405-4h.pdf
5)法的脳死判定マニュアル
http://pikaia.v-net.ne.jp/nosimanu.html



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