さらりーまん麻酔科医の専門医試験対策ページです。これからもよりよい対策資料を作っていきたいと思っています。 何かご相談などあればいつでもメールください。 ※ブログ引っ越しました。
2012年4月8日日曜日
まとめ:脳死判定基準関連①
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※内容自体はかなり膨大です。
正式にはこちらの臓器移植ネットワークのWebなどや厚生省の文献を参照して下さい。
以下は簡単に流れをまとめたものです。
□まずは脳死判定自体を行うかどうか
①前提条件を満たし、
②除外例でなく、
③生命兆候があること
※この3つが満たされていないと脳死判定を行わない!
④以上が満たされてはじめて脳死と判定するための必須項目が判定基準を満たしているかをチェックしていく。
□前提条件
①器質的脳障害により深昏睡及び無呼吸を来している症例
・深昏睡:JCSⅢ−300 GCS:3点
・無呼吸:人工呼吸器により呼吸が維持されている状態
②原疾患が確実に診断されている症例(CTなどは必須)
③行いうるすべての適切な治療をもってしても回復の可能性が全くない症例
□除外例
①脳死と類似した状態になりうる症例
1)急性薬物中毒(問診や検査、経過などで疑いが少しでもあれば脳死判定不可)
・可能であれば薬物の血中濃度の測定を行う
・その他問題となりうる薬剤として・・
◯静脈麻酔薬
◯鎮静薬
◯鎮痛薬
◯向精神薬
◯抗てんかん薬
◯筋弛緩薬(神経刺激装置で除外可)
2)低体温:直腸温、食道温等の深部温が32℃以下⇒復温をする
3)代謝・内分泌障害
・肝性脳症 非ケトン性高血糖脳症 尿毒症性脳症 その他
②15歳未満の小児
③知的障害患者等、本人の意志表示が有効でないと思われる症例
[注]脳幹反射検査、無呼吸テストの実施が不可能あるいは極めて困難と予め判断される症例においては、当面脳死判定を見合わせる
□生命兆候の確認
①体温:深部温が32℃以上(除外例でないこと)
②血圧:収縮期血圧が90mmHg以上
③心拍、心電図などの確認:重篤な不整脈がないこと(VT,VFでない)
⇒以上が確認できれば脳死判定に進む
なお、家族が立会いを希望すれば認められる。
□参考文献、書籍、Web
1)(社)日本臓器移植ネットワーク 法的脳死判定マニュアル
http://www.jotnw.or.jp/jotnw/law_manual/law5.html#top
2)インターネット講義:神経内科
http://www2.hama-med.ac.jp/w1b/med1.backup/gaku/lecture_n/braindeath.html
3)脳死判定基準
http://www.udatsu.vs1.jp/no_si.htm
4)脳死判定基準概要
www.mhlw.go.jp/shingi/2010/04/dl/s0405-4h.pdf
5)法的脳死判定マニュアル
http://pikaia.v-net.ne.jp/nosimanu.html
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