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2018年10月29日月曜日

57回麻酔科専門医口頭・実技試験体験談⑲



口頭試問1
75歳男性 2mの高さからの転落外傷。下半身の不全麻痺と上肢の痺れがある。
頸椎カラー装着中。sBP170台。PR正常範囲内、SpO2 97%(RA)。
術前に確認しておきたい項目5つ挙げよ。
既往、検査結果がスライドで提示される。
既往歴は高血圧、糖尿病(内服治療中)。最終の食事は4時間前。受傷箇所はC1/2の損傷以外になし。
緊急で後方固定予定だが、導入方法はどうするか。
MEPを使うことになったが、麻酔の維持やモニターはどうするか。
伏臥位になるときの注意点は?
手術は無事終わり、抜管するかしないのか、その理由、そうした場合の注意点も含めて答える。

口頭試問2
糖尿病がある患者が下肢の感染性筋膜炎となり、膝上の切断術が予定された。1年前から透析を週3回行っている。
スライド提示:検査結果ではHbA1c7.6%、K5.1と上昇。WBCは20000程度、CRP21。Hbは7台。
この患者の問題点は?
麻酔方法をどうするか、その利点と欠点も含めて答える。
この患者で必要なモニターや物品は?
麻酔方法は神経ブロックと鎮静を併用することになった。手術をするにはどの神経のブロックが必要か→大腿神経、坐骨神経、閉鎖神経と答えたところ、他には?と聞かれた。
0.375%アナペイン40mlを使用してブロックしたところ、舌の痺れを訴えた後、痙攣を起こした。血圧は70台まで低下。何を考えるか。
この症例は局所麻酔薬中毒を起こしていた。対処をどうするか5つ答える。
痙攣は治まり循環も安定したが、この後の手術をやるのか中止にするのか、試験官を主治医として説明してください。
今日のところは中止にした方がいいと思うと話したところ、「でも感染性の疾患なのでこちらとしては早く手術をしたいのですが」と言われたので、痙攣、ショック後なので今日のところは中止として、なるべく早い段階で再度手術予定を組み直して下さい、と答えた。
早く終わってしまったので試験官の先生と話していたのですが、手術をそのまま続けるか続けないかといった話は正解などなく、自分の判断に責任を持って他科の先生と話し合えるかということが大事と仰っていました。

実技1
硬膜外用のシミュレーターが置いてある部屋に通される。
股関節手術を予定しており硬膜外麻酔を行う予定だが、未分画ヘパリンの皮下注を行っている。皮下注はいつ中止したら良いか?
硬膜外麻酔のカテーテルはどこから挿入したら良いか?
シミュレーターを患者さんとして、試験官を研修医として研修医に手順を教えながら硬膜外カテーテルを挿入してください。
消毒、局所麻酔までは終わっているものとします。
硬膜外針が靭帯に刺さったところで内筒を抜きますと説明したところ、模型だから靭帯の感じはわからないんじゃないかなあ、とボソリと言われました。
カテーテルを入れ硬膜外針を抜いたところで、何cmで固定するか、硬膜外腔には何cm入っているか聞かれた。

実技2
部屋に入ると、挿管用の模型、喉頭鏡のハンドルとブレード、挿管チューブ、スタイレット、キシロカインゼリー、水溶性のスプレー、吸引のホースと吸引チューブが置いてある。
身長は150cm台、体重95kg程度の女性の婦人科手術が予定された。試験官を研修医として、挿管の準備について説明しながら行ってください。
準備が終わると、スライドに肥満女性が寝ている絵が映し出される(枕が低く顎が埋れたような状態で寝ている)。
この女性を挿管する前に体位をどのように直したら良いか、指し棒を使って示して下さい。
麻酔薬を投与し換気はできたが、挿管に失敗した。ここで布で隠してあったLMA、i-gel、気管支鏡が現れる。
ここにあるものを使用して挿管して下さい。
気管支鏡はモニター付きのタイプで電源は入っているが光源が入っていませんでした。
LMAを入れてから気管支鏡を使用して挿管チューブを誘導し挿管する。


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