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2016年10月5日水曜日

体験談①(第55回麻酔科専門医認定試験)




 麻酔科になった当初から、上司に専門医試験がいかに難しいか脅かされていたので、1年目の頃からその年に出た問題集を買って、軽く目を通していました。本格的に始めたのは、1年くらい前からです。医師国家試験の時と違い、当直を含めた日々の勤務をこなしつつの試験は初めてで、試験直前になって連日緊急手術が立て込むという可能性もあると考え、早めに対策を始めました。


私は筆記試験は東京、口頭試問・実技は神戸会場で受けましたが、田舎者のため始発で出ても開始時刻には到底間に合わないので、どちらも前泊しました。しかし台風等の心配も考えると、近県在住の方でも、当日歩いてでも行ける距離まで移動しておいたほうが安心かと思います。

筆記試験
筆記試験は、直前になって突如A、B、C問題の配分の変更が発表され焦りました。A問題90問、BとCが55問と得点源のA問題の比率が減ってしまったのです。実際の試験では、選択肢は組み合わせのものはなく、全問個別マークでした。B問題が例のごとく非常に難しく、開始前に試験官から「皆さん、決して諦めないでください!」と激励される始末。得点源となるA問題をどれだけ確実に取れるかがより重要になると感じました。


口頭試問
①70代女性、HT、COPD。右肺癌でオペ。
麻酔はどうするか、呼吸器の設定、DLTのトラブル対応。

②70代男性、「自称」既往なし。ヘビースモーカー。奥さんと散歩すると置いてけぼりにされる。原発不明の腰椎メタが見つかり、ロキソニン無効からの疼痛コントロールの流れ。その後、原発は大腸と判明しオペになった。麻酔はどうするか。

どちらもレントゲンやスパイロなど画像を読まされました。

実技
①ACLS(CT室急変)、赤ちゃん蘇生
②DAM(iジェルから挿管)
③ルンバール、TEE
④大腿神経ブロック、筋弛緩モニター、CV

ACLSは心マ中にEtCO2の波形を紙で渡されたり、DAMもモニター波形を動画で見せられたり、全体的に画像を読ませる問題が多くなっているように感じました。


殆どの試験官は優しかったですが、実技試験のブロック&CVのブースにいた試験官2名のみがイライラした口調で急かしてきてとても怖かったです。


当日は独特の緊張感の中、普段当たり前にやっていることさえもたついてしまいます。どれだけ平常心を保てるかが鍵かもしれません。

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