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2015年10月8日木曜日

体験談①(第54回麻酔科専門医試験)




筆記試験
本番の試験はA問題はほぼ過去問どおり、ちゃんとやっていれば8割以上は取れる内容だったと思います。B問題とC問題はNOMIや輸血合併症、DVTに関する問題が目立ち、また、どう判断してどう対処するかを問うものも多く、口頭試験対策をきちんとしていれば良かったと痛烈に思う内容でした。自己採点ではBが5割、Cが7割程度の出来でした。

口頭試験
1.甲状腺全摘を受ける他に合併症のない中年男性。
麻酔計画、管理上の注意点など。
airwayに注意することとか、反回神経麻痺や気道浮腫の合併症とかのことをたくさん述べてみました。甲状腺クリーゼについても聞かれました。
あとはICUへの申し送り。
1問目は答えやすい問題で良かった・・・

2.80代女性、肘正中からの採血部位が痛かったが、しばらくして完治、2ヶ月経ってまた痛み、痺れ、運動障害が出現したとのこと。
何を考えますか。どこの障害ですか。
ペイン領域はまったくもって苦手だったので、何を言っても不正解(笑)。
実際は頸椎症性脊髄症からの症状というおちでしたが、ほぼ答えを言ってもらいながら進んでいきました。
でもリリカのことは副作用とか、量とか、(さすがにこれくらいは常識なのかもしれませんが)覚えておいて救われました。
ロールプレイでは、この症状は治らないのですか、という患者にどう説明するかでした。
手術で完治する可能性もあるでしょうが、そうでない可能性もありますし、日常生活に支障を来してなければ薬で様子を見ましょうと答えました。日常生活に支障を来してなければ、というのはポイントだったようで、そう言ったときに採点ボタンが押されているようでした(ラッキー!)。

実技試験
1.ACLS  7歳、30kg 鎮静をしたら呼吸抑制からチアノーゼになり、ハリーコールで呼ばれました、という設定。
モニター心電図はHR40の洞性徐脈。
脈は触れます。そしてマスク換気は適切に行われているという体で、とか言われましたが、ならすぐ戻るでしょ!って突っ込みたかったです。
アトロピンを入れてみます、量は、30kgだから・・・とかまごまごしてたらVfになり、心マ、除細動の流れでした。
2.分離肺換気、2腔チューブを左気管支へ誘導、左B6の同定。ブロッカーも入れさせられました。
3.妊婦の脊麻の手技。やりながら消毒薬は何使うか聞かれました。引き続き新生児の挿管手技。
4.TAPブロック、腕神経叢ブロック(斜角筋間アプローチ)のエコーの描出、CV穿刺を人形で。ファントムで平行法で神経が狙えるか?など盛りだくさんでした。

実技試験はACLSの部屋以外はまあまあの手応えでした。

★筆記に全力をそそいでしまったので、口頭・実技対策はほとんどゼロに近く、直前の1週間は、先生の青本がほんとうに大活躍でした。
ありがとうございました。

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