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2014年10月20日月曜日

体験談㉝(第53回麻酔科専門医試験)






【口頭試問内容】
3歳、21トリソミーの鼓膜チュービング、普段からいびき無呼吸あり、風邪で喘鳴でる

  • 導入何に気をつける?術前に知っておきたいことは?
  • 生後4ヶ月で心内膜症欠損のオペをしてました。その時1ヶ月間人工呼吸してました。
  • 何か追加の検査必要?
  • スローで導入しました、セボ濃度あげたところで換気が出来なくなりSpO2が80%に低下しました。
  • 何が起きた?どーする?
  • 無事、挿管出来ました。チューブサイズは?
  • 手術終了して、筋弛緩拮抗したら暴れたので覚醒を確認してなかったけど抜管しちゃいました。そしたら吸気性の喘鳴が聞こえました。何が起きた?治療は?(クループが起きたらしいです…)
  • 術後はICUに入ることになりました。私がICUドクターだと思って申し送りをして下さい。

肥満の変形性膝関節症の麻酔。
  • 麻酔はAOS全身麻酔と神経ブロックです。ブロックは何をしますか、2つ?
  • 手術は順調に終わりました。酸素マスク5L/minで帰ります。酸素は何のために必要ですか?
  • 術後病棟でSpO2の低下を認めました。どうしますか?無気肺改善のための深呼吸、聴診バイタルチェック、ドレーン出血など
  • 中濃度酸素マスク8L/min40%にしましたが、92%のままです。設定濃度をFiO2 98%まで上げても変化ありません、どうしますか?なぜですか?
  • ICUに申し送ってください。

接遇は、PDPHの説明

【実技】
ACLS、始業点検、鎖骨下でCV刺す時のエコー画像、内頸静脈へのCV穿刺、挿管困難(好きなの使って挿管してというもの。研修医に指導してると思って)、ミニトラック

【勉強計画】
試験勉強としては春頃からダラダラ解いてはいましたが何の危機感もなく1冊に1ヶ月とかかけてました。

ある時、周りがすでにかなり解いてるのを聞いて焦り、6月から真面目に取り組み、最終的には6年分2回、最近4年分を4回やりました。

とはいえ、過去問以外には何も見る余裕がなく、せっかくのまとめノートを有効活用出来ず、ほんとバカでした。

口頭試問は青本に乗ってる過去問を一通り見て、最近4年分を2回解きました。

【受けてみた感想】
A問題でイケる!と思ったもののBで玉砕、CでもB分を取り戻せた感はなく、終わった…と思いました。皆も一緒の様子でしたが、こんな手応えで受かるとは思えず不安な日々でした。
口頭試問は基本やさしいです。
先生によっては『ほら、なんか〜みたいなのあるじゃん』的な誘導をくれます。私の場合は、1人は誘導くれた系、もう1人は『うーん、他には?他には?』みたいな待つ系でした。
終わった時に時間が結構余っており、先生からも『○○以外は完璧だったね』と言われたので口頭試問は大丈夫だと思いました。
実技は、1日目に始業点検がなかったので2日目にまさか来ないだろうと思っていたら、まんまと麻酔器が置いてあり、焦りました。細かいのを幾つかとばしてしまい、途中で思い出して『あ!○○やるのを忘れました!』とか言ってみたら、『あっそう、別にいいよ』みたいな空気で、そんな細かくは見てなさそうでした。実技に関しては1日目の子に内容を聞いて何となく想像がつくので、2日目以降の方が得だと思いました。

終わってみればいい勉強になったと思えますが、フルで働きながらの試験勉強はなかなかえぐいものがありました。9月は精神的にも追い詰められて来て辛かったです。
失効しないように気をつけたいと思います。

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