体験記その④

（つづき）
面１：「そしたら、今度は切り替えて左のモニターを見てください」
私：「（おぉ、新しい試み・・・）はい」

すると画面に問題文が映し出されました。
こまかな文面は忘れましたが、まとめると、

・昨日婦人科で子宮摘出術を受けた患者
・麻酔は硬膜外併用全身麻酔で行った
・今日大腿後面付近に知覚鈍麻としびれがあった
・この原因と予後について婦人科医に３分程度で簡潔に説明してください。



面１：「はい、ではこちらの先生を婦人科の先生として。今、今日の手術が終わったばかりで部屋に帰ってきたという設定でお話をしてください。はい、どうぞ」
私：（立ち上がって）コンコン（って口で言いました）。
面２：「はぁい、あぁ〜手術疲れたなぁ〜（伸び、笑）」
私：「失礼します」
面２：「あぁ先生昨日はどうも〜（笑）どうされましたか？」
私：「昨日の先生が手術された患者さんのしびれの件でお話に参りました・・」
面２：「あぁ〜そうでしたね。どうでしたかぁ？」
私：「はい・・（どんなことを具体的にしゃべったかが記憶にもやが・・・）
※大体大まかに分けて
　・患者さんを診察してきました
　・確かにしびれを訴えてました
　・原因としては、硬膜外麻酔の影響、神経根をやってしまった、砕石位の影響、の３つが考えられること。
　・硬膜外麻酔は止めて様子を見ること。しかしおそらく原因は体位の影響でしょうと。
　・ある程度長引くこともあるので、神経内科の先生にも相談しよう。
　・・・：などなど相当くどく言ってしまいました。たぶん。

そしてここで係の人が
「コンコン。お時間で〜す」
((((；ﾟДﾟ))))！！早っ、しまった途中で時間を使いすぎたか！？

面２「わかりました〜。先生は硬膜外刺すとき患者さんがビリっと来ました？」
私：「いいえ」
面２：「なら体位でしょうね〜。わかりました〜。患者さんにもお伝えしときますね。」
面１：「はい、いいですよ」
私：「すみません、時間オーバーしてしまいました・・」
面１．２「大丈夫大丈夫。これは丁度って言うんだよ(^^)」
な・・なんていい人達なんだ！！
面１：「そしたらこれで終わりですね。では、最後に問題文を渡すので・・もう一度、落ち着いて、大きな声でゆっくりと問題文を読んでみてもらえますか（笑）？」
私：「？。はい、え〜●●男性、ASⅢ度・・・・あっ((((；ﾟДﾟ))))AS・・・・でした・・・ARで説明しちゃいました・・・・」
面１：「そうですね。はじめに落ち着いてって言ったのはそういうことですよ。まぁARなりに正しいことは言ってましたけどね（笑）」
面２：「まぁそこ以外はよく出来てたと思うよ〜」
私：「はぁ・・・・（よろこんでいいのか、やってしまったのか・・・・）」
面１、２「はい、じゃぁお疲れ様。先生、落ち着いたら大丈夫なんだから。では」
私：「これって致命的ですかね・・？」
面１：「さぁ・・それは私の口からは言えないからね〜（・∀・）ﾆﾔﾆﾔ」
面２：「（・∀・）ﾆﾔﾆﾔ」

・・・・以上です。。。

【口頭試問雑感】
・去年落ちたこともあって尋常でない重圧感でしたが、なんとか合格することができました。
・聞かれた問題は読んでの通り、オーソドックスな症例で質問も基本的なものばかりでした。
・他の方々のを聞いたところ、小児の扁桃摘出やMRI・脳外科の手術、肺切除、帯状疱疹（ペインクリニック領域）などだったようです。こちらなら結構やばかったです。
・問題バイアス、試験管バイアスは確かにありそうです。。。