さらりーまん麻酔科医の専門医試験対策ページです。これからもよりよい対策資料を作っていきたいと思っています。 何かご相談などあればいつでもメールください。 ※ブログ引っ越しました。
2012年5月26日土曜日
まとめ;腹臥位
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□一般的な注意点
・体位変換前は輸液ラインや心電図のコードなど、きちんと整理してから臨む。
・電極やコード、チューブ類が皮膚を圧迫しないように!
・頚椎病変がある患者ではしっかりと固定し、できるだけ負担がかからないように変換する(外科医が保持することが多いが)。
・気管チューブの脱落に注意!
・顔面、眼、耳、腕、膝、股関節、肘、乳房、性器などは保護パッドをあてたり、圧迫をうけないように注意をはらう。
・眼球圧迫には特に注意する。
・体位変換後に気管チューブの深さが変わることがあるため、胸部を聴診する。
・頭部は正中に保つ(左右に傾けることで、反対側の腕神経叢の過伸展をきたすことがある)。
・褥瘡にも注意
□循環に関する影響
・体位変換後に高度の血圧低下や徐脈が起こることがあるため、要注意。
・腹部の圧迫により大血管(大動脈や下大静脈)が圧迫される。そのため静脈還流が減少し前負荷減少による心拍出量低下や、硬膜外静脈などの側副血行路の血流量が増えるため、脊椎手術において出血が増加したり、手術自体がしにくくなる。適切な胸枕で軽減できる。
□呼吸に関する影響
・横隔膜は頭側に移動し、腹部の圧迫とあいまって肺コンプライアンスは低下する。
・それにより気道内圧の上昇(VCVの場合)が見られる。適切な胸枕やPCVによる呼吸管理で軽減できる。
・腹臥位ではFRCが増大する(肥満患者では有利か)。
□神経障害
・腕神経叢障害(外転による過伸展が原因のことが多い)。
・尺骨神経
・腓骨神経
・前外側大腿神経
などの障害が多い。
□参考文献・書籍・Web
1)麻酔科シークレット第2版 p143
2)麻酔への知的アプローチ p504
3)麻酔科エラーブック p296-299 p350
4)麻酔科研修チェックノート第3版 p136
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