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2012年3月30日金曜日

まとめ:肥厚性幽門狭窄症


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※過去2回出題あり

□病態
・非胆汁性の噴出性持続嘔吐
・重症脱水
・低Cl血症、低Na血症、低K血症
・代謝性アルカローシス
・フルストマック

□知っておくべきこと
・外科的緊急疾患であっても外科的緊急疾患ではない
・男児に多く、 生後2〜6週で発症する
・術前に脱水、電解質補正をしっかりと行なってから手術に臨む
・上記病態が生じている



□術前管理(脱水、電解質の補正)
・Naの目標130mEq/l以上
・Clの目標85mEq/l以上
・尿量1〜2ml/kg/時
・尿量が保たれてからKの補正。目標3mEq/l以上
・補正ははじめに生理食塩水、続いて半生食(KN1Aなど)を用いて補正する。

□麻酔のポイント
・フルストマックとして対応
・導入前に仰臥位や左側臥位で十分に胃管(術前に留置されている)から胃内容物を吸引
・挿管は意識下あるいは輪状軟骨圧迫による急速導入
・術中は幽門切開時の粘膜穿孔の危険があるため、筋弛緩をしっかりと効かす。
・抜管は十分に覚醒させてから抜管する。
・代謝性アシドーシス、過呼吸の影響で術後に無呼吸発作を起こすことがある。


※参考文献・図書・Web
1.手術別麻酔クイックメモ(南江堂) p294-295
2.麻酔科シークレット第2版(Medical Science International)p394
3.MGH麻酔の手引き(Medical Science International)第6版 p541
4.麻酔科専門医認定筆記試験問題解説集(克誠堂出版)第47回2008年度 p70
5.麻酔科専門医認定筆記試験問題解説集(克誠堂出版)第46回2007年度 p82
6.Mymed 肥厚性幽門狭窄症 http://mymed.jp/di/rei.html




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