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2016年10月16日日曜日

体験談㊻(第55回麻酔科専門医認定試験)




<筆記試験対策>

過去問6年分を4月から繰り返し解きました。過去問集には関連問題が記載されているので

一緒にみておくと効率よく勉強できると思います。8月下旬には3周が終わり力試し用に残

しておいた第54回分をテスト形式で解いてみたところ8割程度は正解できたので、最後の1

か月は間違えやすい問題、計算問題を重点的に解きました。

<口頭・実技試験対策>

口頭・実技試験対策に関しても十分な対策が必要と考え4月から過去問、青本をみて対策を

行いました。口頭・実技試験を勉強するにあたり一番役に立ったのはこのサイトの体験談

でした。実際に試験を受けた先輩方の臨場感あふれる体験談をみてイメージトレーニング

を繰り返しました。また術中低酸素血症、高二酸化炭素血症、低血圧の鑑別と対応や肺塞

栓、悪性高熱、甲状腺クリーゼ、局所麻酔中毒の対応、治療など過去問で繰り返し問われ

ている内容に関しては自分でまとめておきました。実際の試験で瞬時に答えられるレベル

にしておく必要があると思います。

<筆記試験>

A問題は例年通りでした。過去問を十分にやれば9割程度正解できると思います。複数解答

ですのでケアレスミス、マークミスに注意が必要です。B問題は皆さんが書かれているよ

うに難問ばかりでした。過去問のみでは対応できないので日ごろから幅広く知識をつけて

おく必要があると思います。特に学会が出しているガイドライン、治療指針、最近のトッ

ピクスなどを日頃から見ておくことが大切だと痛感しました。C問題は新作問題がほとん

どでしたが臨床問題ということもありB問題に比べれば解きやすかったです。しかし連門

形式ですので、問題そのものを見誤ると1問目、2問目と連続で間違えることになるので問

題文を注意深く読み何が問われているかを吟味する必要があります。自己採点ではA問題9

割、B問題5割、C問題7割程度でした。

<口頭試験>

1 開胸での食道癌手術→術後腕神経叢麻痺

術前検査で必要なもの、分離肺換気の方法、低酸素血症の鑑別、術後鎮痛で何を選択する

か、腕神経叢麻痺の診断と治療など基礎的な内容が問われました。試験管の方も穏やかで

特に突っ込まれることもなくスムーズに進んでいきました。

2 開腹膀胱全摘→術中高二酸化炭素血症→悪性高熱症→家族に悪性高熱症に関して説明

この問題に関しては術中高二酸化炭素血症から悪性高熱症を鑑別として挙げられるかが鍵

だと思いました。術中体温上昇やミオグロビン尿などの記載がない段階ではなかなか想起

しにくいと思いますが、口頭試験対策として高二酸化炭素血症の鑑別はまとめておいたの

で流れにのることができスムーズに進みました。口頭試験は10分程度時間が余り、その時

点で口頭試験に関しては問題はないだろうと感じました。

<実技試験>

1 PALS(7歳男児、新生児)

2 DAM(LMA挿入→輪状甲状間膜穿刺)

3 脊髄くも膜下麻酔、TEE(四腔像出してM弁前尖指摘、経胃短軸像出して異常所見指摘)

4 斜角筋間腕神経叢ブロック、スワンガンツカテーテル挿入

いずれも過去問で対応可能ですし日頃から臨床をしていれば十分答えられると思います。

ただしPALSでの薬剤の量、DCのジュール数や神経ブロックでの細かい解剖も問われるの

でしっかいり確認をしておく必要があります。

<総括>

試験対策試料およびこのサイトは非常に役に立ちました。感謝の気持ちでいっぱいです。

専門医試験は過去問を十分に解き、日頃の臨床を一つ一つ大切にしていれば合格ラインに

は到達します。ただしあくまで専門医は通過点であり今後も精進していかなければならな

いと痛感しました。

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